ゆったり かいてき 恵那のくらし

よくある質問
移住実践者の声 妹尾 仁矢さん(中野方町)1
※右からご主人の妹尾 仁矢(せのお じんや)さん、奥様の洋子(ようこ)さん。
 
  • 妹尾 仁矢(せのお じんや)さん(中野方町)

1978年生まれ。兵庫県尼崎市出身。現在、中野方町在住。30代で兵庫県より移住。ロッククライミングが趣味で何度か恵那市にある笠置山を訪問。2015年2月頃、笠置山が見える景色が気に入り、中野方町にある廃屋を購入。たった1人で約1年半を掛けて全面リフォーム。光熱費と冬の断熱を工夫し、スモール&シンプルな家を現在進行形で構築中。

妹尾 仁矢(せのお じんや)さん

 

(Q)恵那に移住したきっかけは何ですか?


(A)僕は生まれも育ちも兵庫県の街中で、実家の鉄工所でずっと職人として働いてきました。「田舎暮らし」には興味はあったけど、具体的な構想などは何も無くて、ただの憧れの一つだったんです。それが地元で今の妻と付き合ったことで、これからの暮らしについて考えました。自給できる畑。眺めの良い土地。火のある生活。漠然としたイメージだけでしたが、そんな暮らしを実現するための場所探しを始めました。ちょうどその頃、2014年に大阪で移住定住フェアが行われていて、恵那市のブースに立ち寄りました。僕は趣味でロッククライミングをするんですが、ロッククライミングのメッカである笠置山のある恵那市は何度か訪問していたからです。そこで、後日、恵那市周辺を職員の方に案内してもらうことになりました。その中でも現在の住まいとなる恵那市中野方町は笠置山の麓に広がる静かな里山で、穏やかな景色に一目でピンと来るものがありました。またそこに数年前に移住していた地域おこし協力隊のご夫妻がいて、農業とアルバイトしながら、元気な子ども三人を育てている姿を見て「ほんなら自分も何とかなるやろ!」という確信めいたものが持てたんです。案内していただいたその日に今の土地・家を見つけることができました。たまたま目に入った廃屋で、草と木に覆われて、地元の人も忘れつつあった、築100年以上の物件です。家はともかく、南向きに笠置山が仰ぎ見える場所で、畑が家の前後にあって、理想の土地だなと感じて、2015年の2月にそこを購入するに至りました。移住実践者の声 妹尾 仁矢さん(中野方町)2

リフォーム前

 

その家をリフォームするきっかけとなったのが恵那市の串原で行われているリフォーム塾に参加した事です。そこで「直せない家は無い」という事や、ノミ・カンナなどの道具の使い方を学ばせてもらい、知らない土地で多くの人と知り合えるなど、とても良い経験になりました。それでも迷っていたその当時読んだ本の中の一節で、欧米では「築年数とは関係なく、むしろ年月の分だけ価値が増す」という文化があることを知り、感銘を受けました。2、30年で価値ゼロとみなす日本の住宅文化とはまるで対照的です。僕にとっては「築100年以上も経ったぼろい家」から、「築100年以上の歴史を持つ家」へと一気にプラス要因の素材に生まれ変わったように思われました。そして仕事も辞めて、ほぼ1人で約1年半ほど家作りに専念しました。自然素材の内外装(床材は4センチの厚みの地元産ヒノキを使用)・吹き抜け・水洗トイレ・薪焚きの風呂・薪ストーブ(おかげで真冬も短パン生活)。家作りにかかった費用は生活費を除いて約450万円(12坪+ロフト6坪)、月の家賃に換算すれば1万2000円/30年。光熱費は多くて月8,000円ほどです(浄化槽代を含む)。水は井戸水なので基本タダ。このように自分で施工することで手間はかかりますが納得できる家作りが出来て、さらに経験と道具という財産が残りました。移住実践者の声 妹尾 仁矢さん(中野方町)3

リフォーム後

 

2016年春にはリフォームが一段落して、晴れて妻を呼び寄せて入籍、一緒に暮らし始めます。仕事は隣町で林業・製材の仕事をさせてもらっています。年収はほどほどですが、仕事がら「金持ち」ならぬ「薪持ち」になりました。薪の山を見ると安心します(笑)。そして山菜などの山の幸が季節の手当てになってます。
移住実践者の声 妹尾 仁矢さん(中野方町)4

 

(Q)恵那に住んでみてどうですか?

 

(A)本を読むことが好きなんですが、恵那市中央図書館が規模・蔵書数・設備とどれも充実しています。平日は夜8時まで開館しており、返却も近くの支所で出来たり、司書さんのおすすめ本が紹介されたりと、サービスもキメ細かいんです。それほど本好きでない妻もよく利用させてもらっています。僕は本好きなので行くだけで幸せになります(笑)。リフォーム中は建築関係の本を読み漁ってましたね。そして2016年には市立恵那病院が新しくなり、産婦人科も出来るので新婚の僕らにはとても心強いです。僕の住む中野方町で言うと大らかで明るい人が多いですね。そしてよく働く。そのためか地域の取り組みが活発です。お盆の夏祭りには地区の代表が手作りの出店を構え、この時ばかりは若い人も多く集まり結構なお祭りになります。その他「木の駅モリ券制度」「水源の森」「坂折棚田保存会」「福祉施設まめの木」「アグリアシスト中野方」など多岐にわたる意欲的な取組みをしており、今後どう発展していくのか楽しみです。家の事で言うと畑の獣害があまりないのが良いところ。わりと周りに家が多いのでそれが壁になるからです。山際の畑や田は電柵や防御ネットなどの対策が必要でその費用は結構かかりますね。

移住実践者の声 妹尾 仁矢さん(中野方町)_5.jpg

 

(Q)恵那でこれからどんな生活を送りたいですか?

 

(A)リフォームも畑も道半ばですが、毎日、火を使う、お風呂に入る、旬のご飯が食べられる、こんな幸せが続くように、何より、この生活を一緒に支えてくれる妻に「ほんまに来てよかった」と思ってくれるようにしたいです。そしてリフォーム中には沢山の方の支援をいただいたのですが、今度は僕が移住を考えられている方々のお役に立てればいいなと思います。

移住実践者の声 妹尾 仁矢さん(中野方町)_6.jpg

 

(Q)最後に恵那に興味のある方々に一言

 

(A)100パーセント理想の土地に出会うことはなかなか難しいことです。しかし足りない所は自分でなんとかする、出来るのが「日本の田舎」の良いところ。その点、恵那は自然もほどほど、都市からもほどほどで、いろいろな可能性がある土地だと思います。そして、僕が大事にしていることは”どれだけポジティブになれるか?”ということです。実際に家のリフォームを通して、思ったのは、発想の転換が出来ないと、いつまでも辿り着かないんです。家はやればやるほど、リフォームすればするほど、ゴールがない。リフォームもどのレベルまでするか?僕のポイントは兎に角、”冬が暖かい家!”です!暖房代金も馬鹿にならないですから、とにかく、安心して冬を越えられる家を目指して、出来るだけ自分でやれる事をやっていきたいですね。そして自分が家のリフォームで経験したことを、もし知りたい人がいれば、ノウハウなんかも発信していきたいと思ってます。

移住実践者の声 妹尾 仁矢さん(中野方町)_7.jpg

 

移住実践者の声 妹尾 仁矢さん(中野方町)_8.jpg

中野方町ってどこぉ~~~?

「日本棚田百選」に選ばれた坂折棚田

恵那市最北部、笠置山の西北麓に位置し、中野方川に沿った東西に長い盆地内に集落を形成しています。「日本棚田百選」に選ばれた坂折棚田では、棚田コンサート、炭焼き塾など里山文化の普及活動が盛んです。また、笠置山中腹に位置する望郷の森は展望も素晴らしく、キャンプを楽しむこともできます。


【坂折棚田】

棚田とは、傾斜地に階段状に築いた水田のことで、別名『千枚田』とも呼ばれています。『坂折』の棚田は恵那市中野方町の北西部(坂折地区)に位置し、今から約400年ほど前から築かれ始め、明治時代初期にはほぼ現在の形に形成されました。地区の中央には坂折川が流れ、その両岸の標高410メートルから610メートル付近の東向きの斜面に作られた石積みの棚田で、『はしご田』と呼ばれる石積み棚田が点在する全国でも有数の美しい景観を有しており、平成11年7月に農林水産省の『日本の棚田百選』に認定され、石積みの美しい棚田が広がる独特の田園風景を見ることが出来ます。たいと思ってます。