地域に残る芝居小屋で、中村いてうさんが講演会

更新日:2021年01月16日

 1月16日(土曜日)、三郷町佐々良木に残る芝居小屋「宮盛座」で、歌舞伎俳優中村いてうさんの講演会があり、市文化振興会会員や地元関係者など約90人が話を聞きました。

 いてうさんは山岡町出身。五代目中村勘九郎(十八代目中村勘三郎)に入門し、現在は歌舞伎座で主要キャストとして出演する他、NHK「にほんごであそぼ」に出演するなど活躍中です。

 昨年、恵那観光大使に就任したことから、地歌舞伎などの伝統芸能の伝承と後継者育成のため、関係者の皆さんと一緒に考えたいと、感染症対策を徹底した上で開催されました。

 

 

話をする中村いてうさん

歌舞伎の魅力や所作を解説

 講演会では、武士、町人、女性など役柄で歩き方が違うことを実演するなど、歌舞伎の魅力をわかりやすく解説。会場からは、質問が次々と出され、歌舞伎の歴史を交えながら、一つ一つ丁寧に答えていました。

退場する中村いてうさん

会場からのリクエストに応じて「飛び六方」で花道を退場

 また「一般の方を募集して、ワークショップをしながら伝統芸能大会に出演したらどうか」などと今後について語りました。

 自身が最も衝撃を受けたのは、子どもの頃に間近で聴いた迫力ある音だったと言い、生の舞台の面白さを知ることで、市内各地の歌舞伎保存会の活性化につながるのではないかと、期待を込めました。

 

宮盛座

元は明治28年頃に建てられ地芝居が行われていたが、太平洋戦争激化により昭和17年頃に解体。終戦後、地芝居の復活が地元民から盛り上がり、芝居小屋と会議室を兼ね備えた総合公民館として昭和28年に現施設が完成した。

宮盛座

 宮盛座について、恵那市議会の鵜飼伸幸議長は「今年度、舞台の幕や2階のちょうちんがきれいになった。三郷小学校の歌舞伎クラブだけでなく、市内各地の歌舞伎保存会の公演をするなど、宮盛座を活用し恵那の伝統文化が発展することを願います」と話しました。

 佐々良木区長の度会和良さんは「父の膝に乗って映画や芝居を見ました。役者の顔を見ては、あの店の主人だとか、あの子のお父さんだ、などと思って楽しんだ。今でも三味線の音を覚えています」と、幼少期の思い出を語りました。

 中村いてうさんからも「花道もある立派な舞台。活用しないともったいない」と太鼓判を押された宮盛座。市では、飯地町の五毛座と並び、宮盛座も伝統芸能の拠点となるよう支援していきます。

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