たくさんのご声援に感謝(運動会)

更新日:2025年11月04日

この夏は、記録的な猛暑で熱中症を心配していましたが、ここ数週間は雨や曇りの日が続き、急に涼しくなりました。雨の時は体育館で並び方や演技の指導をし、全体の動きが分かるようになったころには晴天が続くようになって、効率よく練習ができました。しかし、数日前からの25日の天気予報はどんどん悪くなり、気をもむ中での開会式となりました。

後期の始業式では、「まずは冬休み前までで一つの区切りです。この期間には、運動会やふるさと学習発表会など、練習をしたり仲間と力を合わせたりして頑張っている様子を家族や地域の方に見ていただく機会があります。これらを大成功させようと思ったら、毎日の学校生活を見直して、レベルアップすることが大事です。その力は、必ず本番の力になります・・・。」と話しました。運動会の応援や演技で大きな声を出そうと思えば、挨拶や授業中の発言などの声も大きく出すことが本番につながります。運動会の練習で疲れたからといって授業に遅れるようでは、自分で「この頃、がんばっているな」とは思えません。できるようになってきたこと、がんばっていることは、誰よりも自分が知っています。だから、『自分を喜ばせてあげられるような行動をとれる自分』であってほしいと願ってきました。

これらのことを子供たちが考えて生活しているなと強く感じたのは、運動会の週、月曜日からでした。校門のところでの元気のよい挨拶の声、お客様がいらっしゃったときの会釈付きの挨拶、「もうすぐ授業が始まるよ。急がないと・・・。」と仲間に伝えている姿、運動会の練習に廊下を移動する時の静寂、「はーい!」と響き渡る授業中の挙手の声、児童朝会での静まり返る話の聞き方、「家でもね、踊りの練習、しているよ。」「あのね、昨日もドリルパークで算数やってきた。」と張り切っている様子など、学校生活全体の切り替えがよくできていて、同時に活気もありました。

さて、本番です。なかなかやまない雨に気をもみましたが、天候に恵まれなかったからこそ見られた子供たちのよい姿がありました。団のテントの中での開会式、雨が降っているかどうかで立ち位置や内容を変更しながら務めた実行委員の司会、やるかどうか直前の判断で行った準備体操、応援団長と副団長が団のテントから走ってきて選手宣誓を行うなど、練習にはなかったことばかりでした。しかし、担当の先生たちの指示を聞いてその場で判断して行動し、驚くほどスムーズに流れました。日頃、児童集会などで最後まで落ち着いて話を聞けるという力は、緊張感を伴うこんな場面でもよい姿となってあらわれました。今年は演技や競技の内容を見直し、種目数も増やしていますので、予定通りだと片付けまで入れて12時を超えることを想定していました。しかし、天候が心配だったので休憩を取らず、演技の準備時間もかなり短縮して行いました。そのため、5・6年生はどの係もとても忙しく、常に運動場を走り回っていました。競技や演技だけでなく、こんな高学年の姿も見ていただくことができ、よかったです。下学年の憧れとなる姿でした。

 今年の運動会は「全力」という言葉が鍵でした。雨雲を抑え込むような辺りに響き渡る「ゴーゴーゴー」の歌声に始まり、集団でも個人でも練習以上の力を出した運動会でした。どんな気持ちで取り組んだのか、自分のよさと仲間の頑張りを確認し、子供たちの自信になるよう、振り返りをしたいと思っています。取組中からのたくさんのご支援と温かいご声援を、ありがとうございました。