10月21日間伐体験(5年総合)
東野生産森林組合のみなさんに指導していただいて、今日は、5年生が間伐体験を行いました。
森林の役割として、豊かな自然を創り出していることや、雨が降っても急に流れ出さないように保水効果がることや・・・
木が茂り過ぎて、荒れてしまった森になるとどんなことが起きてしまうのかなど、間伐の必要性を教えていただきました。
では、実際にどの木を間伐したらよいのかを実際の木を見て選びます。選んだら、選んだ理由を説明して、OKをもらえると、いよいよ間伐です。
実際に木を切り倒すための切り方を教えてもらいます。ただ、がむしゃらに切っても、危険な方向に木が倒れたり、のこぎりが挟まってしまったり・・・
上手に倒した木の様子を見せていただいて、しっかりと覚えました。あわせて、木の年輪から、この木が何年生長したものかも教えていただきました。
実際に切るために、腰にのこぎりを装着して・・・
木を倒す方向を見定めて、受け口をつくります。受け口は、地面に水平に(木の真横から)切って、その斜め上から下向きに切って、口をつくります。
中々、簡単に木は切れません。一生懸命にのこぎりを引きました。
受け口ができたら、反対側から追い口を切って・・・切りすぎないようにツルを残して・・・
追い口側に倒れるように、ロープをかけて引きました。(ロープは途中の木で方向を変えて、木が倒れる方向には入らないようにして、みんなで引っ張りました)
倒れた、木の年輪を見ると・・・この木は僕たちより先輩だ・・・
倒れた木の枝を払って、きれいにします。
間伐材の出来上がりです。
間伐したことで、残った木が元気に育ちます。あわせて木が密集しすぎていない、豊かな森ができました。
ビフォアー(左)アフター(右)です。森に光が差し込んできました。木が喜んでいるようです。
東野小学校の校歌の2番には、「なかまの山の光る木々 すくすく伸びて 緑こく 仲良く学べ 明るくと 優しく強く呼びかける」という歌詞があります。
東野地域みんなで大切に育ててきた山の木が5年生のみんなの手で光り輝いていました。
活動後、児童の一人が、「私は、山には木があるのが当たり前と思っていたけど、そうではななくって、みんなで苗木を植えて、育てて、間伐して、さらに育てて山を大切にしてきたことが分かった。」と感想を発表しました。
この東野小学校の校舎を建てるときにも、東野の先人が植え育ててきた木をたくさん切り出し、子供たちのためにと協力してくださったと振興事務所前駐車場の愛林碑には書かれています。そんな東野の先人の思いを少しでも今日の間伐体験で感じられたのではないかと嬉しく思いました。
東野生産森林組合の皆様、貴重な体験を本当にありがとうございました。


更新日:2025年10月21日