未来の技能者育成事業 職人の技に触れる
今年度も「未来の技能者育成事業」に参加することができました。4年生と6年生が恵那北小学校にて、合同授業を行いました。デジタル化が進み、現物に触れ、体を使って働く以外の職業が増えています。そこで「ものづくりマイスター」等の熟練技能者さんから子ども達が直接学べる機会を設けて、若者の職業観を育て、モノづくり産業における人材確保、技能継承を目的として、体験授業が行われています。今回は「左官」と「畳製作」の2つを選んで参加しました。




初めての左官。どうやってやるのかよく見て、やってみました。途中でやり直しながらコテに土をのせて動かしました。少しずつコツが掴めてきて、20分ほどで滑らかなきれいな壁が塗り上がりました。感想を聞くと「楽しい。もう一度やってみたい」とのこと。百聞は一見に如かず。体験は更に尊し。






「畳は何からできているの?」「い草の産地はどこ?」「どうやって一枚の畳ができ上っていくの?」説明を通して、畳職人さんの仕事に対する思いが伝わってきました。作業が始まるとみんな真剣でした。今回は保護者の方も一緒に参加して講話を聴き、体験を行いました。本日、用意して頂いた資料と、自分の作品を持ち帰り、お家で家族に説明をするというミッションをもらったので、いつも以上に集中して話を聞く姿がありました。




左官では、タイルの置物も作成しました。デザインを考えて配置する。技だけでなく壁塗りには、こうした「センス」も求められます。




自分の予想を超えた仕上がり。満足の笑顔になりました。まとめの会で、ものづくりマイスターの先生がこの仕事の魅力を語られました。「今日は、ものづくりの楽しさを伝えたかった。自分の作った畳を入れた家の人たちが喜んでくれること。直接『ありがとう』が聞けることが何より嬉しい。『やってよかったなぁ』と次へやる気も生まれてくる。たくさんの仕事の工程があり考えることも多く、自分の責任でやっていくのは大変だけど、やりたいことが全てできること。楽しいよ」体験をした6年生が「いつも家で見ている畳がこうやってできていることを知って見方が変わった。7つの効果を家族に教えてあげたい」と感想を聞かせてくれました。講師の皆様方、岐阜県職業能力開発協会の皆様、貴重な機会をありがとうございました。


更新日:2025年10月22日