第2幕、自分を出す。相手を受け取る。 ~第2回演技ワークショップ ~

更新日:2026年10月05日

演技ワークショップ、第2幕。

今回のスタートは、じゃんけんです。

ただし、普通のじゃんけんではありません。

ペアで握手をするように手を差し出し、勝ったら相手の手を握る。負けたら、握られる前にサッと手を引く。

「じゃんけん、ぽん!」

握れた! 逃げられた!

シンプルなゲームですが、相手を見ていなければうまくいきません。

相手を見る。相手の動きを感じる。そして、自分も動く。

たくさんの笑顔とともに、第2回のワークショップが始まりました。

「目で聞いて、目で伝える」

続いては、5~6人のチームでリズムしりとり。

造語も、「ん」で終わる言葉もOK。そして、次に答えるのは指を差された人です。

いつ自分の番が来るか分かりません。

「次は何を言おう?」

言葉を考えることに夢中になると、いつの間にか仲間の顔を見る余裕がなくなります。

そこで、講師の先生から一言。

「目で聞いて、目で伝える。追い込まれると、アイコンタクトがなくなる。」

何を言うかと同じくらい、誰に伝えるかも大切です。

相手を見る。受け取る。そして、自分から返す。

リズムに乗って言葉をつなぎながら、生徒たちはそんなやりとりを楽しみました。

「赤」から何を思い浮かべる?

次は連想ゲームです。

「赤」→「トマト」→「野菜」→……

前の人の言葉から、自分が思い浮かべたものをつないでいきます。

ルールは一つ。

「絶対に否定しない。」

同じ「赤」でも、思い浮かべるものは人それぞれ。

「なんでそれ?」ではなく、「なるほど、そうきたか。」と、まずは受け取ってみる。

すると、誰かの言葉から新しいイメージが生まれ、自分一人では思いつかなかった方向へ言葉が広がっていきます。

講師の先生は、

「感じたことを言葉にする勇気が大切。」

と話されました。

しりとりのように自由に言葉を出すのが得意な人。連想するようにイメージを広げるのが得意な人。

仲間と関わる中で相手を知り、同時に「自分って、こういうタイプなんだ」と、自分自身にも気づいていきます。

ただし、話せるのは一人一回。

最後は、いよいよ演技です。

5~6人で物語と台本を考えて演じます。

ただし、条件が一つ。

「一人が話していいのは、一回だけ。」

誰が、いつ、何を話す?

セリフが一回なら、動きや表情でどう伝える?

「こうしたい!」

「だったら、こんなのは?」

それぞれのアイデアが飛び交います。

自分とは違う考えも、まずは受け取ってみる。そして、組み合わせてみる。

そうして少しずつ、一人のアイデアが「みんなの表現」へと変わっていきました。

最後はチームごとに発表です。

役になりきる姿。
動きや表情で伝えようとする姿。
仲間の演技に合わせる姿。

同じ条件から始まったのに、できあがった表現は一つとして同じではありません。

会場には、たくさんの笑顔が広がりました。

自分を出す。相手を受け取る。

じゃんけんから始まった今回のワークショップ。

相手を見る。

自分の言葉を出す。

相手の言葉を受け取る。

そして最後には、それぞれのアイデアを持ち寄って、一緒につくる。

その中をずっと行き来していたのは、

「自分を出すこと」と「相手を受け取ること」

でした。

今年、新しい学校でともに歩み始めた私たち。

これまでの経験も、考え方も、感じ方も、一人ひとり違います。

だからこそ、自分を出してみる。

相手から返ってきた「自分とは違う」も、受け取ってみる。

そして、その違いをちょっとおもしろがってみる。

すると、

一人では生まれなかったものが、「私たち」の間から生まれてくる。

今回のワークショップで見られた姿は、今年始まった新しい学校づくりにも、どこかつながっているように感じます。

AIやSNSによってコミュニケーションの形が変わっている今だからこそ、目の前の人を見て、自分の言葉を伝え、相手から返ってきたものを受け取る。

そんな時間も、大切にしていきたいと思います。

自分を出す。
相手を受け取る。
そして、一緒につくる。

少し冷たくなった秋の風の中、
今日交わした言葉を、それぞれの胸に残して。
私たちは、また明日へ歩き出します。

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