5種混合(ジフテリア、百日せき、破傷風、ポリオ、Hib感染症)

更新日:2025年07月08日

概要・目的

ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ(急性灰白髄炎)・Hib感染症の5種類に対する予防接種です。

対象者

生後2カ月から7歳6カ月未満の方

  • ただし、4種混合ワクチン予防接種、Hib感染症予防接種をまだ一度も受けていない方に限ります。
  • 令和6年2月1日以降に生まれた方には、5種混合予防接種予診票を送付します。令和6年1月31日以前に生まれた方で、4種混合予防接種とHib感染症予防接種を一度も受けていない方は、5種混合予防接種の対象となりますので、下記まで問い合わせください。

接種時期と回数

この予防接種は、合計4回の接種となります。

  • 初回接種 20日から56日(3から8週間)の間で3回
  • 追加接種 3回目接種後、半年から1年半の間に1回

実施医療機関

恵那市母子健康カレンダーの恵那市指定医療機関一覧を参照ください。

接種には、医療機関への予約が必要です。

持ち物

母子健康手帳、予診票、本人確認書類(マイナンバーカードなど)、福祉医療受給者証

料金

無料

(注)対象の年齢から外れた方などは自己負担となります。ただし、長期間の療養が必要な病気にかかったなど、定期接種の機会を逃した方は公費で接種できることがあります。健幸推進課まで相談ください。

病気の説明

ジフテリア

ジフテリア菌の飛沫感染で起こります。感染は主に喉ですが、鼻にも感染します。

症状は高熱、喉の痛み、犬が吠えたような咳、嘔吐(おうと)などで偽膜と呼ばれる膜ができて窒息死することもあります。

発病から2・3週間後には菌の出す毒素によって心筋障害や神経まひを起こすことがあるため注意が必要です。

百日せき

百日咳菌の感染によって、特有のけいれん性の激しい咳発作(痙咳発作 けいがいほっさ)を特徴とする急性の気道感染症です。

百日咳は世界中で見られ、どの年齢でもかかる可能性がありますが、特に小さな子どもに多くみられます。小児は母親からの免疫が十分でなく、乳児期早期から感染することもあります。乳児(特に新生児や乳児期早期)は重症になることがあり、肺炎、脳症を合併し、まれに死に至ることもあります。

破傷風

破傷風菌は人から人へ感染するのではなく、土の中にいる菌が、傷口から人の体内に入ることによって感染します。

菌が体の中で増えると、菌の出す毒素のために、口が開かなくなったり、けいれんを起こしたりします。治療が遅れると死に至ることもあります。

患者の半数は本人や周りの人では気付かない程度の軽い刺し傷が原因です。土中に菌がいるため、感染する機会は常にあります。

母親が抵抗力(免疫)を持っていれば、出産時に新生児が破傷風にかかるのを防ぐことができます。

ポリオ(急性灰白髄炎)

ポリオ(急性灰白髄炎)は脊髄性小児麻痺とも呼ばれ、ポリオウイルスによって発生する疾病です。名前のとおり子ども(特に5歳以下)がかかることが多く、麻痺などを起こすことのある病気です。

主に感染した人の便を介してうつり、手足の筋肉や呼吸する筋肉等に作用して麻痺を生じることがあります。永続的な後遺症を残すことがあり、特に成人がかかった場合は、命に関わることもあります。

Hib感染症

Hib感染症は、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型という細菌によって発生する病気で、そのほとんどが5歳未満(特に乳幼児)で発生します。

主に気道の分泌物により感染を起こし、症状がないまま菌を保有(保菌)して日常生活を送っている子どもも多くいます。この菌が何らかのきっかけで進展すると、肺炎、敗血症、髄膜炎、化膿性の関節炎等の重篤な疾患を引き起こすことがあり、3~6%が亡くなってしまうといわれています。また、特に髄膜炎の場合は、生存した子どもの20%に難聴などの後遺症を残すといわれています。

この記事に関するお問い合わせ先

健幸推進課 母子保健係

〒509-7292
岐阜県恵那市長島町正家一丁目1番地1 西庁舎2階

電話番号:0573-26-6823
ファクス:0573-20-2122