マダニによる感染症に注意しましょう
マダニは春から秋にかけて活性化し、市街地も含め多くの場所に生息します。野外作業や農作業、レジャーなどでマダニの生息域に入る際はマダニにかまれないよう注意してください。
マダニによる感染症とは
主なマダニを媒介する感染症は、国内では重症熱性血小板減少症候群(SFTS)、ツツガムシ病、ダニ媒介性脳炎、ライム病、日本紅斑熱、などがあります。
特に、ダニ媒介性の新しい感染症「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」の患者数が増加しています。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)とは
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)は、主にSFTSウイルスを保有しているマダニにかまれることにより感染する感染症です。国内では西日本を中心に年間60〜100人前後の報告があります。
重症熱性血小板減少症候群(SFTS)について(厚生労働省ホームページ)
潜伏期間と症状
潜伏期間:マダニにかまれてから6日〜14日間
症状:初期症状は発熱、全身倦怠感、消化器症状(食欲低下、嘔気、嘔吐、下痢、腹痛)であり、ときに頭痛、筋肉痛、神経症状、リンパ節腫脹、出血症状などを伴い、重症化すると死亡することもあります。
イヌやネコなどペットからの感染
SFTSウイルスに感染し発症している動物の血液などの体液に直接触れた場合、SFTSウイルスに感染する可能性があります。ただし、健康なイヌやネコ、屋内のみで飼育されているイヌやネコから人がSFTSウイルスに感染した事例は報告されていません。
様々な動物由来の感染症を予防する観点からも、以下の点に注意しましょう。
- 動物に触ったら必ず手を洗う
- 過剰なふれあい(口移しで餌をあたえる、布団に入れて寝るなど)を控える
- 動物に付着したマダニは適切に除去する
- ペットがマダニに咬まれないようダニ駆除剤などを活用する
- 野生動物はどのような病原体を保有しているか分からないため、接触は避ける
マダニにかまれないよう対策しましょう
マダニにかまれないことが重要な予防対策になります。マダニは主に藪や草むら等に生息していますが、郊外、市街地など広い範囲に生息しています。服装などで、かまれないように対策を行いましょう。
服装による対策
- 長袖、長ズボンを着用し上着の裾はズボンの中に、ズボンの裾は靴下や長靴の中に入れる
- 帽子、手袋を着用し、首はタオルを巻くかハイネックを着用するなど肌の露出を避ける
- 足を完全に覆う靴を履く(サンダルなどは避ける)
- マダニを目で確認できるよう、明るい色の服を着用する
(注)虫よけ剤はマダニに効果がある製品もあります。使用状況によっては効果が弱まる場合もあるため、過信せず上記の防護手段と合わせて補助的に利用しましょう。
屋外活動後の注意点
- 衣類など身につけているものにマダニが居ないか目視で確認。着用していた衣服は屋内に持ち込まないようにするか、すぐに洗濯する
- マダニにかまれていないか全身を確認する(特にわきの下、足の付け根、手首、膝の裏、胸の下、頭部の髪の中など)。入浴かシャワーも効果的
マダニの大きさ・・・固い外皮に覆われており、吸血前3〜4ミリメートル、吸血し飽血状態になると10〜20ミリメートル程度の大きさになります。
マダニにかまれた場合の対処方法
- マダニにかまれると、皮膚にしっかりと口器(鋸歯状の吸口)を突き刺し、長時間(数日から長いものは10日間以上)吸血しますが、かまれたことに気が付かない場合も多いと言われています。無理に抜こうとすると口器が皮膚の中に残り、化膿することがあるので医療機関(皮膚科等)で処置(除去や消毒など)を受けてください
- かまれたあと、数週間程度は体調の変化に注意し、発熱などの症状がみられた場合は医療機関で診察を受けてください。その際、ダニにかまれたこと医療機関へ伝えてください
この記事に関するお問い合わせ先
健幸推進課 母子保健係
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更新日:2025年08月21日