新型コロナウイルス感染症の流行を踏まえた救急蘇生法

更新日:2022年07月20日

新型コロナウイルス感染症の感染拡大を踏まえ、市民による救急蘇生法を解説した「改訂5版 救急蘇生法の指針2015(市民用)」が追補されました。

いざという時に、応急手当をする方が感染しないよう注意して下さい。

1.基本的な考え方

  • 胸骨圧迫のみの場合を含め、心肺蘇生はエアロゾル(ウイルスなどを含む微粒子が浮遊した空気)を発生させる可能性があります。新型コロナウイルス感染症が流行している状況では、すべての人に感染の疑いがあるものとして対応してください。 
  • 大人の心停止に対しては、人工呼吸を行わないでください(胸骨圧迫とAEDによる電気ショックのみ)。
  • 子どもの心停止に対しては、講習により人工呼吸の技術を身につけていて、人工呼吸を行う意思がある場合には、人工呼吸も実施してください。
    ※子どもの心停止は、窒息や溺水などが原因のことが多く、人工呼吸の必要性が比較的高いため。 

2.救急蘇生法の具体的手順

新型コロナウイルス感染症の疑いがあるものとして、倒れている人への一次救命処置は、次の手順で行います。

処置の前に、次の3点にも注意してください。

  • マスクを着用する
  • 室内の場合は換気する
  • 手袋やビニール袋を利用して、倒れている人に直接触れないようにする
手袋などをしてから救命措置に当たる

反応を確認する、呼吸を観察する

傷病者の顔と救助者の顔が、あまり近づき過ぎないようにしてください。

観察の際には近づき過ぎない

胸骨圧迫を行う

胸骨圧迫を開始する前に、ハンカチやタオルなどがあれば、傷病者の鼻と口にかぶせてください(マスクや衣服などでも代用できます)。

タオルなどをかぶせて胸骨圧迫

胸骨圧迫30回と人工呼吸2回の組み合わせ

大人には、人工呼吸は実施せずに胸骨圧迫だけを続けてください。 

子どもには、講習により人工呼吸の技術を身につけていて、可能な場合には、胸骨圧迫に人工呼吸を組み合わせてください。その際、手元に人工呼吸用の感染防護具があれば使用するようにします。感染の危険などを考えて人工呼吸を行うことにためらいがある場合には、胸骨圧迫だけを続けてください。

心肺蘇生の実施後

救急隊が到着して、傷病者を救急隊員に引き継いだ後は、速やかに石けんと流水で手と顔を十分に洗ってください。

傷病者の鼻と口にかぶせたハンカチやタオルなどは、直接触れないように廃棄してください。  

 

※上記手順に記載のない点は、従来どおりの一次救命処置を行ってください。 
 

消防本部よりお願い

応急手当WEB講習(eラーニング)のお願い。

消防署が行う出前講座等の救命講習は、事前にWEB講習をすることで、受講時間を約1時間短縮することができます。(通常3時間の講習が2時間となります。)

少しでも密を防ぎ、新型コロナウイルス感染症の拡大防止のため、WEB講習の受講のご協力をお願いします。

時間短縮のためには、受講者全ての方が事前にWEB講習を受講し、当日受講証明書をご持参いただく必要があります。

詳しくは下記をご覧ください。

この記事に関するお問い合わせ先

消防課

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