地籍調査
地籍とは、一筆ごとの土地に関する記録です
意外だと思われるかも知れませんが、土地に関する記録の約半分は、明治時代の地租改正によって作られた地図(公図)を基にしたもので、土地の境界が不明確であったり、測量も不正確であったりするため、土地の実態を正確に把握することができません。
また、長い年月の間の土地の異動(分合筆、売買、相続)が未登記のままであるため、現地と大きく食い違いが生じているものもあります。
限りある国土の有効活用・保全のためには、土地の実態を正確に把握する地籍調査を実施する必要があります。
地籍調査とは、一筆ごとの土地について、その所有者・地番・地目の調査と、境界・面積に関する測量を行い、その結果を地図と簿冊に作成することをいいます。
地籍調査で作成された「地籍簿」と「地籍図」は、その写しが登記所に送付され、登記所において地籍簿を基に登記簿が書き改められ、地籍図が不動産登記法第14条の地図として備え付けられます。
地籍調査の効果は、個人の土地取引から公的機関による地域の整備まで、およそ土地に関するあらゆる行為のための基礎データとなるものです。
一筆とは、土地の所有権等を公示するために、人為的に分けた区画のことです。
登記所では、一筆ごとに登記がなされ、土地取引の単位となっています。
費用の負担区分
調査に掛かる費用は、国が2分の1(50パーセント)、県が4分の1(25パーセント)を負担しますので、市町村の負担は4分の1(25パーセント)です。
また、市町村負担分の80パーセントに特別交付税の措置があるため、実質的負担は、調査全体の5パーセントと低いものです。
地籍調査の進め方
地籍調査は計画・準備を行った後、土地所有者等の協力を経て土地の境界を確認する調査と確認された境界を測量する作業を行います。
また、工程の名称を簡略化するため、工程毎にAからHのアルファベットが付けられています。
計画・準備(A・B工程)
事業計画の策定、関係機関との連絡調整、住民への説明会などを行い、地籍調査を始める体制を作ります。
一筆地調査(E工程)
一筆ごとの土地について、公図などの資料により調査をした後、関係者立会いのもとに、所有者、地番、地目、境界の調査を実施します。
地籍測量(C・D・F・G工程)
図根点を設置し、段階を踏んで測量を行い、各筆ごとの面積を測定します。これにより各筆の位置が地球上の座標値で表示されることとなります。
成果の閲覧、検査・認証(H工程)
一筆地調査、地籍測量により作成した地籍簿と地籍図の案は、一般に閲覧された後、国の承認を得た上で、岐阜県知事が認証します。
登記所に送付
地籍簿と地籍図の写しを登記所に送付します。これにより、登記所では登記簿が書き改められるとともに、不動産登記法第14条の地図として備え付けられます。
成果の利活用
調査成果を都市計画、農林政策、税務など土地に関係する行政分野で活用します。近年は、コンピュータによる管理や利活用が進められています。また地理情報システム(GIS)の基図としても大きな力を発揮します。
国土交通省 土地・建設産業局 地籍整備課 地籍調査ウェブサイト(外部リンク)
地籍調査結果の登記完了状況
地籍調査の結果の登記完了の最近の状況をお知らせします。
(注意)登記完了に伴う「登記済証」の発行はありませんので、現在お持ちの登記済証を大切に保管ください。
令和2年度登記完了地区
長島町久須見1地区
- 調査範囲 長島町久須見、字穴山、深山沢、柏久後、中尾、下山
- 調査面積 3.17平方キロメートル
- 調査後筆数 929筆
- 登記完了日 令和3年2月10日
笠置町笠木山地区
- 調査範囲 笠置町河合 字雲ヶ鳥屋、槇ヶ根、汗平、西垣外、笠木山、入会笠木
- 調査面積 2.21平方キロメートル
- 調査後筆数 631筆
- 登記完了日 令和3年2月10日
令和3年度登記完了地区
長島町久須見2地区
- 調査範囲 恵那市長島町久須見字落瀬、四ツ辻
- 調査面積 2.05平方キロメートル
- 調査後筆数 622筆
- 登記完了日 令和3年9月10日
武並町深萱地区
- 調査範囲 恵那市武並町藤字深萱、紅坂
- 調査面積 0.91平方キロメートル
- 調査後筆数 521筆
- 登記完了日 令和3年6月19日
武並町田尻地区
- 調査範囲 恵那市武並町藤字下田尻、的場、中田尻、若林
- 調査面積 0.78平方キロメートル
- 調査後筆数 372筆
- 登記完了日 令和3年10月28日
笠置町影岩地区
- 調査範囲 恵那市笠置町姫栗字見戸、影岩、幸徳
- 調査面積 2.27平方キロメートル
- 調査後筆数 822筆
- 登記完了日 令和3年10月20日
上矢作町漆原1地区
- 調査範囲 恵那市上矢作町漆原字大馬渡、柿平、西三作の一部
- 調査面積 2.11平方キロメートル
- 調査後筆数 577筆
- 登記完了日 令和3年4月30日
地籍調査の進捗状況
恵那市内の地籍調査の進捗状況は次の通りです。
令和3年度末
- 恵那市全面積 504.24平方キロメートル
- 調査対象面積 452.59平方キロメートル(国有林や公有水面を除いた面積)
- 調査済面積(換算面積) 206.14平方キロメートル
(内、法第19条第5項指定面積7.57平方キロメートル)
- 進捗率 47.03パーセント(法第19条第5項指定を含む)
調査中の地区名
- 長島町 久須見3地区
- 三郷町 野井3地区
- 武並町 竹折1地区、竹折2地区
- 笠置町 猪狩地区
- 中野方町 中野方2地区
- 飯地町 福原尾地区
- 東野 白坂地区
- 上矢作町 漆原2地区
- 串原 閑羅瀬2地区
地籍調査完了地区のデータ閲覧
地籍調査が完了した地区は、手数料をお支払いいただくことにより筆界点の座標データなどの取得ができます。筆界の確認や不動産登記法に基く分筆等の際にご利用ください。
また、座標データなどを伴わない地籍図や土地の所有者や地目等の登記情報に関わるものについては、法務局(岐阜地方法務局中津川支局)または税務課で閲覧ください。
データ等の出力見本
筆界点座標値、求積データ (PDFファイル: 108.8KB)
地籍調査結果の交付手数料
公図に該当するもの 1枚につき300円
公図に該当するものに対する情報 1枚につき300円加算
座標値、求積 1枚につき300円加算
その他
この記事に関するお問い合わせ先
建設課 地籍調査係
〒509-7292
岐阜県恵那市長島町正家一丁目1番地1 北庁舎
電話番号:0573-22-9228
ファクス:0573-25-8208
更新日:2022年11月07日