飯地町にスマートスピーカーを整備、デジタルで生活を支援

更新日:2024年04月14日

 飯地町内の各家庭や振興事務所や小学校、こども園などに新たにスマートスピーカーが設置され、スマートスピーカーを使って、市からのお知らせの配信や高齢者の見守りを行う事業が始まりました。

スマートスピーカー

 飯地町では、少子高齢化や人口減少が著しく、コミュニティの維持が大きな課題となっています。そこで、デジタル技術を活用して課題を解決しようと、市と日本郵便株式会社が2026年度末までの実証実験として、同町をモデル地区にスマートスピーカーを活用した安心安全なくらしづくり事業を実施することとなりました。

 今回導入されたのは、モニターとスピーカーが一体となったスマートスピーカーで、文字だけでなく音声でも情報を得ることができ、映像を見ながら会話することもできます。

 その特徴を生かし、スマートスピーカーが高齢者に服薬や体調、睡眠、食事の状況などを話しかけ、反応がない場合は家族に連絡が入るよう設定しました。市からは、検診のお知らせや町内のイベント、緊急時の防災情報などを音声で配信します。また、ビデオ通話で、高齢者が自宅から民生委員や振興事務所職員と会話したり、地元の商店で品物を注文したりすることなどを想定しています。

デモンストレーション
スマートスピーカーが話しかける

 4月12日には、飯地コミュニティセンターで同事業の開始式が行われ、小坂市長が「過疎化が進む小さな町を、デジタルの力で最先端にし、地域の方の安心安全を守りたい」とあいさつ。デモンストレーションで、高齢者宅に設置されたスマートスピーカーが「お昼のお薬は飲みましたか?」と高齢者に話しかけ、高齢者が「はい」と答える様子などが紹介されました。

 飯地自治区協議会会長の纐纈佳恭(よしやす)さんは「飯地町の人口は600人弱で、特に高齢者のケアに課題が出てきている。ICT技術で安心安全が充実できるので大変ありがたい」と話しました。

スマートスピーカーを手に持つ関係者

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