歌舞伎小屋「五毛座」がリニューアル

更新日:2024年04月14日

にぎわう五毛座

 4月12日、令和5年から行われてきた大規模改修が完了し、飯地町の地歌舞伎小屋「五毛座」で記念式典が行われました。

 五毛座は、昭和26年に建てられて以来71年が経ち老朽化が進んでいましたが、存続のため何とか改修したいという地域住民の願いを受け、令和5年度から改修を進めてきました。

 気持ちの良い青空の下、五毛座前で行われた式典では小坂市長が「地域の方々が伝統を守りたいと強い熱意を持って働きかけ、国による支援が得られた。多くの方の力添えで大規模改修ができ感謝申し上げる」とあいさつ。

 来賓として出席した岐阜県の古田知事は「地歌舞伎は、客席と演者の一体感が魅力。県内には多くの歌舞伎保存会があり、日本で最も盛んな地域だと言える。今後ますますの発展を期待している」とお祝いの言葉を述べました。その後、関係者や本市出身の歌舞伎役者で恵那観光大使の中村いてうさんらと、地元の園児、小学生によるテープカットが行われました。

関係者がテープカット
 今回の工事では、外壁の改修、床の張替、壁天井の改修、音響設備の更新、天井照明のLED化などに加え、楽屋の増設、シャワー設備や大道具収納部屋の設置なども行われました。整備事業費は85,460千円で、国の辺地対策事業債を活用しています。
五毛座客席

 飯地五毛座歌舞伎保存会の山口鉦一(まさかず)さんは「大道具の収納場所ができ、楽屋も増設されて素晴らしい施設になった」と喜び、「これからいかに活用していくかが大切。地歌舞伎公演だけでなく、さまざまな機会を作りたい」と意気込みました。

 


 式典の後には、こけら落とし公演として、歌舞伎俳優の中村勘九郎さん、中村七之助さん、本市出身で恵那観光大使の中村いてうさんらによる公演「春暁歌舞伎特別公演2024」が行われました。

 公演前のトークショーで、いてうさんは幼少期に五毛座の舞台に立った思い出などを紹介しつつ「人生初のテープカットで緊張しました」などど笑いを誘っていました。

トークショー
中村いてうさん

五毛座(ごもうざ)

  • 所在地 恵那市飯地町185番地1
  • 建築年 昭和26年
  • 構造 木造桟瓦葺き、地上2階地下1階建て
  • 文化財 登録有形文化財

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