未来につなぐ恵那の桜 全国さくらシンポジウムを開催

更新日:2025年04月05日

4月4日と5日に、桜の名所づくりを進め、桜を活用した特色あるまちづくりを考えることを目的に、大井ダム完成100周年記念実行委員会と(公財)日本花の会が「2025全国さくらシンポジウムin恵那」を開催しました。本シンポジウムは、令和5年7月から始まった「大井ダム完成100周年記念事業」の締めくくりとして実施。さまざまなイベントが企画され、訪れた人々は恵那の桜を堪能しました。

4日:記念植樹式

本シンポジウムの開催と大井ダム完成100周年を記念して、(公財)日本花の会から八重桜「舞姫」3本が寄贈され、桃介広場(恵那峡公園内)で植樹式が行われました。

大井ダム完成100周年記念実行委員会の阿部伸一郎(しんいちろう)会長は「コロナによる延期を乗り越え、5年越しに無事開催できてうれしく思います。天候にも恵まれ、素晴らしいスタートとなりました」とあいさつ。

(公財)日本花の会の森島茂男(しげお)事務局長は「今回寄贈した『舞姫』は、八重紅枝垂(ヤエベニシダレ)の種から、当会が新しく作り出した品種です。何枚も重なって咲くうすピンク色の花びらが、ダンスを踊る貴婦人のドレスのようであることから『舞姫』と名付けられました。たくさんの人が来て舞姫を楽しんでくれることを願っています」と話しました。

集合写真
記念植樹をする森島さん、小坂市長、阿部会長(左から)

4日:シンポジウム

恵那文化センターではシンポジウムが行われました。

オープニングアクションでは、恵那市の桜と観光の映像の上映と、恵那高等学校合唱部による合唱の披露が行われ、シンポジウムの開会を彩りました。

開会セレモニーでは、(公財)日本花の会の野路國夫(くにお)理事長が、「シンポジウムを通して恵那市の桜の歴史を知ると共に、未来に向けて美しい桜を保つための活動の大切さを再確認してほしい。恵那の桜の名所がさらに活性化し末永く続いていくことを望む」とあいさつ。

大井ダム100周実行委員会の阿部伸一郎会長は「桜を通して、日本の美しさや日本人の心の美しさを再認識する2日間になることを祈念する」と話しました。

恵那ダムフォトコンテスト2024表彰式

大井ダム完成記念事業の一環として行われた「恵那ダムフォトコンテスト2024」。応募投稿数333投稿の中から審査を行った結果、最優秀賞1人、優秀賞3人が表彰されました。

  • 最優秀賞 安藤秀美(ひでみ)
  • 優秀賞 石田裕道(ひろみち)、荻山清和(きよかず)、川合久司(ひさし)

記念講演

「近代植物学の旗手・三好学の素顔 ~その生涯と天然記念物にかけた情熱~」をテーマに、三好学の曾孫である石田仁(めぐみ)氏(元岐阜大学応用生物科学部准教授)を講師に招き、記念講演を行いました。

パネルディスカッション

コーディネーターに恵那観光大使の西村知穂氏を迎え、パネリスト4名が市内の桜の魅力を語り、未来に継承していくためにどうしていくか話し合いました。

パネリスト

  • 恵那市観光協会岩村支部長 渡曾充晃(みつてる)氏
  • 幸園(恵那峡公園樹木管理者) 田中訓(さとる)氏
  • 恵那市観光協会恵那峡支部 樋口舞(まい)氏
  • 独立行政法人水資源機構 木曽川上流ダム総合管理所長 犬童眞二(しんじ)氏
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恵那高校合唱部による合唱

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フォトコンテスト表彰式

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石田仁氏による講演

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パネルディスカッション

5日:現地見学会

桜の現地見学会が開催され、85人の参加者は、三好学ゆかりの地(岩村町)や阿木川公園(東野)、恵那峡湖畔の桜並木の3カ所を巡り、ガイドの説明を聞きながら恵那の桜を学びました。

恵那峡公園での現地説明会では、ガイドの担当者が桜の特徴や手入れ方法を説明。参加者から「なぜ恵那の桜には苔がついているのか」と質問されると、「空気がきれいな場所の木には苔が付きやすいからです」と笑顔で答えました。

本見学会に参加した、桜の名所づくりアドバイザーで樹木医の黒坂登(のぼる)さん(秋田県在住・76歳)は「通常、遅咲きの桜を植えて開花時期をずらし、長く桜を楽しむ地域が多いですが、恵那市は高低差によって自然に開花時期がずれており、奈良県の吉野山のような珍しい例を見ることができました。シンポジウムをきっかけに、今まで訪れたことのない地域に来ることができて良かったです」とコメント。

木村唯代(いよ)さん(茨城県在住・43歳)は「昨夜はライトアップされた夜桜を見に行き、同じ恵那峡でも、昼と夜で異なる表情を楽しむことができました。土産屋もレトロでかわいくて、恵那市の桜以外の魅力も楽しめました」と話しました。

武藤千佳(ちか)さん(東京都在住・49歳)は「桜はもちろん、バスから見た里山の風景がきれいで印象に残っています。昨夜の交流会では恵那の食も堪能できました。また家族で遊びに行きたいです」と話しました。

ガイドが恵那峡の桜を解説
ガイドの説明を聞く

5日:恵那峡さくらまつり(同時開催)

恵那峡公園では、恵那峡さくらまつりが開催され、市内外から多くの人々が訪れました。

「えなマルシェ」では、桜餅や春のお菓子、五平餅や鮎の塩焼き、朴葉寿司などの地元の食が販売され、「おとてらす」ではフラダンスやチアリーダーのステージ発表が行われました。さらに、バランスボールを使った運動ができる「わくわくひろば」や、トランポリンや宝石探しを楽しめる「キッズエリア」も設置され、訪れた人々は恵那の桜と祭りを満喫しました。

恵那峡さくらまつりの様子
おとてらすのステージパフォーマンス
わくわくひろばのバランスボール体験
キッズエリア「ジェムおじさんの宝石探し」
キッズエリア大型トランポリン
キッズエリア大型トランポリン

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