新しくなった五毛座 地元歌舞伎保存会がこけら落とし公演を開催

更新日:2025年04月25日

4月12日、飯地五毛座歌舞伎保存会が「五毛座」(飯地町)で2年ぶりに公演を行い、市内外から訪れた約200人が、伝統文化を楽しみました。五毛座は昨年度大規模改修を行い、同保存会にとっては今回が、こけら落とし公演となりました。

白波5人男

「「白浪五人男稲瀬川 勢揃いの場(しらなみごにんおとこいなせがわ せいぞろいのば)」

飯地自治区の纐纈佳恭(よしやす)会長は「2年前の公演から、飯地町だけでなく、笠置町と中野方町の笠周3地域の連携事業として実施している。飯地町だけでなく他の地域の子どもたちが参加してくれるおかげで、三幕も披露することができて、本当にうれしい。ぜひ楽しんでください」とあいさつ。
小坂市長は「飯地町は市内13地域の中で唯一、高齢化率が下がった。これは、五毛座という町民の心のよりどころとなる場所があり、それが都会の人を引きつける魅力となっているのではないかと思う。これからもぜひ地歌舞伎を大切にしてほしい」と述べました。
満員の観客

満員御礼の会場の様子

舞踊「手習子」を踊る小学生

歌舞伎の合間に舞踊も披露

本朝廿四孝

「本朝二十四孝 十種香の段(ほんちょうにじゅうしこう じっしゅこうのだん)」の一幕

集合写真

「白浪五人男稲瀬川 勢揃いの場(しらなみごにんおとこいなせがわ せいぞろいのば)」に出演の児童生徒たち

第一幕は同保存会と飯地町在住の小・中学生、高校生による「本朝二十四孝 十種香の段(ほんちょうにじゅうしこう じっしゅこうのだん)」、第二幕は恵那北中学生と飯地小学生による「白浪五人男稲瀬川 勢揃いの場(しらなみごにんおとこいなせがわ せいぞろいのば)」が披露されました。初めて舞台に立つ子もいましたが、どの子も堂々と役を演じ、客席からは大きな声援とおひねりが飛び交っていました。
「白浪五人男」に出演した西尾慎(しん)さん(飯地小学校・4年生)と泉(せん)さん(飯地小学校・3年生)は「緊張したけど、楽しかった」、「また舞台に立ってみたい」と笑顔で話しました。

保存会による仮名手本忠臣蔵

保存会による「仮名手本忠臣蔵 七段目祇園一力茶屋の場(かなてほんちゅうしんぐら ななだんめぎおんいちりきちゃやのば)」

公演の最後には、同保存会が「仮名手本忠臣蔵 七段目祇園一力茶屋の場(かなてほんちゅうしんぐら ななだんめぎおんいちりきちゃやのば)」が披露され、熱のこもった演技で訪れた観客を魅了していました。
多治見市から訪れた男性は、「友人が出演するの見に来た。初めて見たが、面白かった。また見に来たい」と話しました。
会場入口には笠周三町の特産品などが販売され、多くの来場者がユズ加工品や五平餅などを買い求めていました。

中野方町 めでた囃子

中野方めれた囃子保存会による演奏

保存会挨拶

保存会会長あいさつ

笠置町のゆず組合の出店の様子

笠置町ゆず組合の出店の様子

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