祝100周年! 寒天展示品評会が行われました

更新日:2025年05月29日

賞状と山岡細寒天を持つ三浦さん

賞状と山岡細寒天を持つ三浦さん

5月23日、山岡農村環境改善センターで、県寒天水産工業組合主催の第70回岐阜県寒天展示品評会が行われました。
この品評会は、岐阜県産細寒天の品質の長短を明らかにし、技術の改善と生産意欲の向上を目的に毎年行われています。
県寒天展示品評会長の 西尾幸久(こうきゅう)さん(73歳)は「岩村町の有志が山岡町で寒天製造を始めてから、今年で100年。天草(細寒天の原料)の高騰に負けず、今後も地場産業として寒天製造を守り、発展させていきたいです。若い世代の担い手が増えてきて、心強く思います」とあいさつ。
今年度、農林水産大臣賞に選ばれたのは、株式会社丸三寒天冷凍部の三浦仁憲(ひとのり)さん(46歳)。「今季は寒い日が続き、寒天作りには好条件でしたが、現場は大変でした。従業員全員で頑張った結果が認められてうれしいです。寒天は食物繊維の他、カルシウムも豊富に含まれているため、今後は学校給食への活用も考えていきたいです」と話しました。

第70回岐阜県寒天展示品評会 受賞者

  • 農林水産大臣賞 三浦仁憲(ひとのり)さん(株式会社丸三寒天冷凍部)
  • 水産庁長官賞 西尾有揮(ゆうき)さん(山一寒天産業株式会社)
  • 東海農政局長賞 佐々木善朗(よしろう)さん(有限会社山サ寒天産業)
  • 岐阜県知事賞 樋田恭一(きょういち)さん(有限会社丸文寒天産業)
  • 岐阜県議会議長賞 水野元彰(もとあき)さん(水野寒天)
  • 恵那市長賞 佐々木淳二(じゅんじ)さん(桝五寒天商会)
山岡細寒天フォトコンテスト表彰

山岡細寒天フォトコンテスト表彰

矢部教授による記念講演

矢部教授による記念講演

表彰式の後には山岡細寒天100周年記念事業として、長年審査員として活躍する平光武(たけし)審査長への感謝状授与、山岡細寒天フォトコンテストの表彰式、記念講演が行われました。

記念講演では、岐阜大学応用生物科学部の矢部富雄(とみお)教授が「昔ながらの製法にヒミツあり?『細寒天』の健康機能を科学する」をテーマに、山岡細寒天の特長と健康効果を紹介しました。

寒天は「不溶性食物繊維」で消化の際に水素が発生しないため、お腹にガスがたまりにくく、多くの食物繊維を摂取することができます。中でも山岡細寒天は、粉寒天より硫酸基が多く分子量も大きいため、免疫の働きをやさしく助ける効果があります。また、山岡細寒天を食べると高分子多糖が生成され、細胞を守る力や炎症を抑えるはたらきがあることもわかりました。参加者らは高い機能性をもつ山岡細寒天の話を真剣に聞いていました。

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