豊作を願い棚田に明かりがともる 田の神様ともしび祭り

更新日:2025年06月19日

棚田のあぜに並ぶろうそくの明かり

 ⽇本の棚⽥百選に選ばれている中野⽅町の坂折棚⽥で、6⽉7⽇「⽥の神様ともしび祭り」が開催され、約450人が来場しました。

 古くから中野⽅町では、⽥の神様へ⽥植えを無事終えたことを報告し、豊作を願う⾵習があります。その風習を今に引き継ごうと、NPO法⼈恵那市坂折棚⽥保存会がこの祭りを始めました。

 今回は、坂折棚田のコシヒカリで作られた酒の鏡開きを初めて実施。坂折棚田産コシヒカリ100%の酒を、中野方町民を含めより多くの人に知ってもらいたいと中野方町の地域おこし協力隊である相澤将士(まさし)さんが発案しました。酒は会場で販売され、口当たりがまろやかで飲みやすく、甘口でおいしいと好評でした。

 他にも、地元団体などによる特産品の出店が並び、来場者は五平餅や朴葉寿司など地元グルメを味わい、めれた囃⼦や飯地太⿎などの演奏に聞き入りながら、日暮れを待ちました。

 午後6時頃、あぜに置かれた1,000基のろうそくに次々と明かりがともされました。徐々に辺りが暗くなると、ろうそくの明かりが⽔を張った⽥にゆらめき、⼀帯は幻想的な雰囲気に包まれました。来場者は、ちょうちんを手に散策したり、思い思いの場所で写真を撮影したりして、夜の棚田を楽しみました。

 午後8時からは約10分間花火があがり、花火の光で田の水面はより一層輝き、豊作を願う祭りを締めくくりました。

鏡開き
めれたばやし
ちょうちんに筆で文字を入れる
ちょうちんを持つ子ども

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