文化芸術の活性化を 遺志を継ぐ4人展

更新日:2025年09月11日

左から市川さん、永谷さんの奥様、小板さん、中島さん

左から、市川さん、永谷さんの妻の力子さん、小板さん、中島さん

昨年4月に86歳で亡くなったグラフィックデザイナーの永谷繁明(しげあき)さん(長島町)と美術仲間3人の作品を集めた展覧会「果たせなかった4人展」が9月5日から7日に恵那文化センターで開催され、初日の5日にオープニングセレモニーが行われました。

永谷さんは、グラフィックデザイナーや書家、尺八演奏家などとして幅広く活動しながら、中山道広重美術館の設立に関わり、市こども版画コンクール実行委員長などさまざまな役職を務め、市の文化芸術の発展に貢献されました。

高校の後輩であり、美術仲間である洋画家の小板幸光(ゆきみつ)さん(大井町)、陶芸家の中島晴美(はるみ)さん(武並町)、版画家の市川彰(あきら)さん(三郷町)と永谷さんの4人で、市の文化芸術を活性化させたいと展覧会を計画していたところ、永谷さんが急逝。永冶さんの遺志を引き継ぎ、このたび「果たせなかった4人展」として開催に至り、会場には4人の多彩な作品約30点が並びました。

小板さんは「永谷さんの思いを継ぎ、次の世代へつながる展覧会としたい。恵那の文化芸術がより活性化することを祈念します」とあいさつ。

小坂市長は「生前、永谷さんが芸術や文化の取り組みで人々が幸せになり市がより良くなるようにという思いでエネルギーをかけデザインしていたことを覚えています。このたびはご盛会おめでとうございます」と祝いました。

永谷さんの妻、力子(ちかこ)さんは「夫は、生涯恵那を愛し続け、文化活動に励む毎日でした。このような展覧会を開催いただいたことに家族一同感謝します」と述べました。

オープニングセレモニーの様子
会場入り口の様子

岩村町から訪れた女性は「作品は永谷さんの人柄そのもののようで、見ていると涙が出そう。多才な人だったので、このように作品を展示してもらえてうれしい」と生前の永谷さんを思い出しながら話しました。

9月5日から7日の3日間で、のべ1,111人が来場しました。

永谷さんの作品を見る人
会場内では多くの人が観覧

この記事に関するお問い合わせ先

恵那文化センター

〒509-7205
岐阜県恵那市長島町中野414番地1

電話番号:0573-26-6916
ファクス:0573-25-5151