待ってました！　東野歌舞伎保存会が公演開催

11月23日、東野歌舞伎保存会が31回目となる公演を行い、市内外から訪れた約370人が、地歌舞伎を楽しみました。

この公演のため、東野小学校体育館には1日限りの舞台が登場。今年は合唱同好会のコーラスから始まり、東野小学校歌舞伎クラブによる「青砥稿花紅彩画 稲瀬川勢揃いの場（あおとぞうしはなのにしきえ いなせがわせいぞろいのば）」、東野地域関係各団体有志による「お目見えだんまり」東野歌舞伎保存会の「増補天神記 松王下屋敷の場（ぞうほてんじんき まつおうしもやしきのば）」、「三年寝太郎（さんねんねたろう）」と四つの演目が上演されました。

同クラブは4年生から6年生までの希望する児童が参加しており、この春からクラブ活動の時間を使って練習を重ねてきました。

日本駄右衛門を演じた6年生の深津猛（たける）さんは、「舞台に立つことは緊張したけど、練習してきた通り声が出せてよかった。歌舞伎は楽しいです」と元気に話しました。

お目見えだんまりでは、東野に縁のある方々が、役者に扮して、自己紹介。微笑ましいエピソードが披露されるたび、会場から大きな笑いが起きるなど、舞台と会場が一体となったあたたかい雰囲気の中で公演が行われました。

最後に保存会の渡邊会長が、「今年も師匠をはじめ、出演者、舞台を支えた裏方さん、準備から片付けまで協力いただいた地元の皆さんのおかげで公演を行うことできたことに深く感謝します。今後も地歌舞伎の保存伝承のため、頑張っていきたい」とあいさつし、今年の公演を終えました。