児童が予算執行と活動を報告 大井第二小委員長首脳会議

更新日:2025年12月25日

首脳会議の様子

大井第二小学校では本年度から、小学生のうちからお金を扱いながらよりよい学校を作る経験を積んでもらうことを目的に、各委員会がよりよい学校づくりのための活動を決め、PTAの承認を受け、PTA予算の中から上限3万円を活動費に充てています。

12月17日には、後期委員会の委員長首脳会議が行われ、七つの委員会(代表、放送、給食、保健、環境、図書、集会)の委員長など約15人が参加しました。会議では、これまでの委員会活動と予算の執行状況が報告され、後期の活動計画や予算執行について話し合われました。

本年度から同校では、PTAから各委員会に3万円ずつの活動費が充てられています。小学生のうちからお金を扱いながらよりよい学校を作る経験を積んでもらうことを目的としています。

会議では、各委員長が以下の内容を発表しました。

  • 予算の執行状況(例:残り●円、後期は●円を使用予定)
  • 前期の成果、現状
  • 願いやお金の使い道

給食委員会

大根を収獲する児童

給食委員会は「野菜嫌いな仲間を一人でも減らしたい」という思いから、予算のうちの8,500円を使って学校の畑で野菜作りに挑戦しました。地域の方に教えてもらいながら愛情をこめて育て、ブロッコリー、ネギ、大根を育てました。

12月4日には大根を収獲。12月11日の給食で「関東煮」の具材として提供されました。

市川りあさん(6年生)さんは「自分の作った野菜が給食に出て、みんなに食べてもらえたことがうれしかったです。低学年の子が『今までの大根で1番うまい!』と喜んで食べてくれてやりがいを感じました。限られた予算で活動するのは難しいけど、小学生でも学校のために行動を起こせるのが楽しいです」と振り返りました。

給食委員会では、来年も本取り組みを続け、学校全体に周知するために、今後は畑に看板を設置します。木材やペンキ、防水スプレーの他、肥料などを購入し、後期には残りの予算から10,000円を使う予定です。

保健委員会

発表する小室さん

保健委員会は、歯磨き指導の人形や歯のカラーテスター、小物掛けなど、計4万6,000円使いたいと発表しました。しかし各委員会に配分された予算3万円を超えてしまうため、委員会内で話し合いが行われました。

代表委員長は、「予算が足りないなら、以前使っていたものを使うのはどうか? もし新しいものが必要な理由があれば、放送委員会の余った予算を使っても良いよ」と提案。保健委員長は、「今回の人形は口が大きく見やすく、低学年の子にも歯磨き指導が伝わりやすいため新しいものを購入したい」と説明しました。

給食委員会からは「3,000円なら出せるよ」と協力の意向が示され、集会委員会は「もう少し安い人形はないか?手作りや足りないものだけ買い足す方法もある」と提案。環境委員会は「小物掛けは100均の商品を使って安くできないか」などの意見が出ました。

話し合いの結果、保健委員会は、必要な部分だけを買い足し、それ以外は手作りするなど、予算内に収められるよう工夫することとなりました。

保健委員長の小室柚月(ゆず)さん(6年生)は「保健委員会のために自分の予算を削ってくれる委員会があってうれしかったです。アイデアを出し合い、足りない部分は工夫して補おうと思います。3万円という大きなお金をみんなために考えて使えることにやりがいを感じます」と話しました。

 

問い合わせ

大井第二小学校:0573-26-2306