地域の方から恵南豪雨を学ぶ

更新日:2021年01月27日

 上矢作小学校では、総合的な学習の時間に6年生がふるさと学習を行っています。今年は年間テーマを「命を守る~上矢作の過去を知り、未来に生かす~」とし、2学期に上矢作病院について学びました。3学期は、平成12年に上矢作町に甚大な被害をもたらした恵南豪雨災害について学んでいます。

 これまでに、当時の記録映像を見たり、被害に遭った方の話を聞いたりして学習を進めてきました。1月26日には、前恵那市消防団上矢作分団長の安藤太陽さんを招いて、消防団がどんな役割を果たしたのかなどの話を聞きました。

 安藤さんは、深夜0時に消防団に召集が掛かったが、その時にはすでに土砂が流れ出ていた、消防団が川沿いの民家を訪ねて避難を呼び掛けた、と当時の状況を説明。「避難後1~2時間で橋が落ちたと聞いた。深夜だったが避難を呼びかけたことで、被害を最小限にできたと思う。皆初めてだったが、人の命を最優先に考えて、できる限りのことをした」と振り返りました。

 また、ほとんどの団員が4日間仕事を休んで、土砂の除去や氾濫した用水の復旧などの作業に当たったが、「地域の方が炊き出しをしたり、温かい声を掛けてくれたりしたから頑張れた」と感謝しました。そして、児童らにも、自分でできる災害への備えも大切であることを話しました。

 話を聞いた児童らは「住民の命を最優先に、真夜中にも活動してくれたことがわかった」「延べ1000人も協力してくれたと聞いて驚いた」などと感想を述べました。

講師の安藤さんと話を聞く6年生

 今後は、林業と水害の関係や、ハザードマップや避難所について話を聞いたり、タブレットを使って調べ学習をしたりして、自分で見つけた課題などをまとめて発表する予定です。

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