国体2日目、雪の中での熱い戦い

　1月28日から競技が始まった、ぎふクリスタル国体2021。雪空の下、29日も2日目の競技が行われました。この日からは、種目によっては決勝レースが行われ、地元選手が躍動しました。

　少年男子10000メートルでは、鈴木義人選手（岩村町）が7位に入賞。この大会最初の表彰式で、表彰台に上りました。高校に入って1万メートルを始めたという鈴木選手は「始めて1年で大きな大会を経験させてもらって、入賞できてうれしい」と話しました。

　その後の決勝種目でも、地元高校生が次々と入賞を果たしました。少年女子500メートルでは、原ひより選手（中津川市）が6位入賞。少年男子500メートルではB決勝に2人の選手が登場し、入賞を果たしました。三輪真大選手（岩村町）は「小さい時から目標としていた国体入賞が実現できてよかった。レースは楽しかった」と話しました。伊藤風人選手（山岡町）は「昔から競い合ってきた二人でレースができて良かった。高校最後の国体で入賞できてうれしい」と笑いました。

　成年男子500メートル決勝では、市体育連盟所属の一戸大地選手がB決勝に出場し、6位入賞を果たしました。一戸選手は「スタートで遅れたが第1カーブで挽回できた。得意なのは1000メートルだが、500メートルで入賞できてうれしい」と話しました。

　A決勝では、三郷町出身の遠藤龍輝選手が2位となり、念願の表彰台に上りました。スタート直後に他選手と接触して転倒、頭をぶつけた遠藤選手。「視界が暗くなって脳震とうのような感じになった」が、再スタートの判定となり「体を叩いて、まだレース中だと自分に言い聞かせた」と振り返りました。2本目は3位でゴールしましたが、失格となった選手が出て、繰り上がり2位となりました。遠藤選手は「スタートがやり直しになって、他の県の選手に申し訳ない気持ち。悔いはないが、悔しい」と心の内を話しました。それでも入賞を目標にしてきた国体で2位となり、最後には笑顔を見せました。

　無観客で行われている今大会では、市内の小学校からのリモート応援も行われています。この日は、串原小学校4年生が、一戸大地選手と画面を通じて交流しました。スケートの魅力について問われ「タイムを縮めたときや、仲間と喜びを分かち合うときが楽しい」と答えた一戸選手。また、将来サッカー選手になりたいという児童には「夢をあきらめてはダメ。ずっとサッカーを続けて」などと丁寧に声を掛けました。好きな食べ物は何かの質問には「カレーライスです」と笑顔で答える場面もありました。

　また会場内に設置されたテレビモニターには、市内の学校や地域の方からの応援メッセージが流され、選手や関係者が足を止めて見ていました。

この日、予選を通過した岐阜県の選手は次の通りです。

• 成年男子1000メートル　石川将之選手、一戸大地選手
• 少年女子1000メートル　原ひより選手、西尾優貴那選手
• 成年男子1500メートル（準決勝通過）　高田衛選手、石川将之選手

また入賞を果たした岐阜県の選手は次の通りです。

• 少年男子10000メートル　鈴木義人選手　7位入賞
• 少年女子500メートル　原ひより選手　6位入賞
• 少年男子500メートル　三輪真大選手　7位入賞
• 少年男子500メートル　伊藤風人選手　8位入賞
• 成年男子500メートル　遠藤龍輝選手　2位
• 成年男子500メートル　一戸大地選手　6位入賞