10年目を迎えた武並小学校の防災スクール

更新日:2021年12月01日

ダンボール製簡易ベッドの組み立て

 12月1日、武並小学校で10年目を迎えた防災スクールが行われました。全校児童は学年ごとに分かれて、市防災研究会や市消防団武並分団、市職員の話を真剣に聞きながら、学年ごとに設定された内容「防災食を食べる(1年生)、防災倉庫を調べる(2年生)、避難生活を学ぶ(3年生)、災害時の救助を学ぶ(4年生)、防災マップを作る(5年生)、災害時の命の守り方を学ぶ(6年生)」に取り組み、防災と減災について学びました。

 3・4年生は、ダンボール製のベッドやパーティションの組立て、三角巾による応急手当、物干し竿と毛布を利用した担架作り、ロープの結び方、新聞紙を利用したスリッパ作りに挑戦。4年生の紀藤和葉(かずは)さんは「楽しみながら学ぶことができた。担架の毛布がずれないように気を付けて重ねた。家では防災カバンの中身を確認して災害に備えています」と話しました。

 同校の防災スクールは、東日本大震災(2011年3月)において、ボランティアや学校教師、行政職員が災害支援活動を通して得た経験と知識を、地域の防災力向上に生かすため、2012年から防災・減災を考える「防災教育」として始まりました。
 小学校を中心に、学校、地域、消防団、民間の防災団体、行政が連携するこの取組は、2018年に「防災まちづくり大賞消防庁長官賞」、「防災功労者内閣総理大臣賞」を受賞するなど、全国的にも高い評価を受けています。
 同校では、防災を自分のこととして考え「自分の命は自分で守れる子ども」を育てるため、継続的な取組となるよう、学年段階に応じた体験を設定し、6年間で全6種類のカリキュラムを修了します。
 6年間で防災スクールを卒業すると、「武並子ども防災士」に任命し、防災について学んだことを家族や地域で役立つ行動ができるよう宣誓します。

完成した簡易ベッド

ダンボール製のパーティション

三角巾による応急手当

物干し竿と毛布を利用した担架

ロープの結び方

新聞紙を利用した簡易スリッパ

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