山城サミットに向け、地元の山城の知識を深める講演会

　10月22日、23日の第29回全国山城サミット恵那大会の開催を翌週に控えた10月16日、地元の山城「猪狩（いかり）山城」について笠置町民に知ってもらおうと、笠置コミュニティセンターで講演会が行われました。元市教育委員会事務局教育次長で学芸員の西部良治さんを講師に迎え、町内外から約45人が参加。講演会が行われた笠置コミュニティセンターの集会室は満席になりました。

　冒頭に、笠置町三学委員会の女性委員によって読み上げるプロジェクター紙芝居を披露。猪狩山城を主題に、木曽川を挟んだ久須見城との戦いや、当主が滅亡するまでの物語を、子どもでも理解しやすいように紙芝居として制作されたものです。その後、西部さんが山城の基礎知識や歴史的背景を詳しく解説。猪狩山城だけでなく、岩村城や明知城、近世の城との違いなどを説明しました。集まった参加者は、しきりにうなずきながら耳を傾けていました。

　家族と共に講演会に参加した安田龍太（りゅうた）君（恵那北小学校5年生）は「地元の史跡を見たことがありますが、紙芝居や講演会でその歴史について学ぶことができて、理解が深まりました。歴史が好きなので、話を聞けて面白かったです」と話しました。

　講演会の会場には、全国山城サミットで販売する予定の、笠置オリジナル猪狩山城グッズも披露されました。笠置地域協議会笠置女子会が企画やデザイン、制作したグッズで、猪狩山城の縄張図をあしらったチャック付きのバッグや御城印、写真集などをセットにしたもの。大人向けと子ども向けがあり、子ども向けのセットには、笠置町の新たなキャラクター「ゆずら」がデザインされたTシャツもセットにして販売します。