待ちに待ったフォーラムエイトラリージャパン2022


新型コロナウイルス感染症の影響で2年連続で中止になっていた世界ラリー選手権(WRC)最終戦、フォーラムエイトラリージャパン2022が、11月13日、市内で開催されました。2010年に北海道で行われて以降12年ぶりの日本開催は、愛知県と本市が舞台となりました。
11月10日から始まったラリージャパンは、愛知県豊田市の豊田スタジアムからスタート。全長283.87キロメートル、全19のスペシャルステージ(SS/公道を封鎖した競技区間)で、世界各国から集まった選手がタイムアタックに挑戦しました。500馬力のエンジンを積んだ車両クラスでは、狭い林道をトップスピード時速170キロで駆け抜けます。市内では山岡町や上矢作町、東野の根の上などにSSが設定されました。
SSとSSの間、ラリーカーが移動する区間であるリエゾンは、東野、岩村町、明智町に設置。クラシックカー展示や地域イベントなども行い、地元住民も一体となってラリージャパンを盛り上げました。また、それぞれのリエゾンにパブリックビューイングも設置し、SSを走行する世界のラリーカーを見守りました。
東野リエゾン

東野では、クラシックカーパレード・展示の他、市内飲食店によるキッチンカーの出店やミニコンサートを実施。東野小学校では、10日に、ラリーを学ぶ事前授業を実施し、応援に使う旗を作成しました。小学校近くの沿道で、児童21人がお手製の旗を振ってラリーカーを応援しました。
東野小学校6年生の水野佐希穂(さきほ)さんは「今日を楽しみにしていました。初めて実物のラリーカーを見ることができてうれしいです。エンジン音も見た目もかっこよくて、とてもワクワクしました」と話しました。
岩村町リエゾン





岩村町では、岩村本通りで目の前を走行するラリーカーをひと目見ようと、地元の方やラリーファンなど多くの人でにぎわいました。中には、トップカテゴリーで競技に挑む唯一の日本人選手、勝田貴元選手の熱心なファンがオリジナルの旗を振って応援。沿道に詰めかけた人たちも手を振ったり声を掛けたりして、勝田選手の表彰台を願って声援を送りました。
岩村町の平出善久さんは「本通りをラリーカーが走ってくれたことで、岩村町が世界に知れ渡ればうれしい」と話しました。千葉県から家族で訪れた中村花さんは「4歳の頃から勝田貴元選手のファンです。旗を振って応援しました」と間近で見られたことに喜んでいました。
明智町リエゾン



明智町は、ラリーカーが移動するリエゾンとしては、市内最初と最後の区間。ラリーカーが走行しない時間帯も訪れた人を楽しませようと、エーナや地元ダンスチームによるステージイベントや、恵那南高等学校の生徒が考案したジビエカレーの物販などを実施しました。午前11時ごろから雨が降り出しましたが、市内を走行するラリーカーを見送る大勢の人に、選手たちは窓から手を出して答えていました。
大井町から観戦に来た林雅子さんは「今までは、WRCに多くの予算を使うことが気になっていましたが、こうして実際イベントに来てみると、いろいろな所から多くの方が来てくれていて、恵那を世界に発信する良い機会なんだなと思いました」と話しました。山岡町の沿道で応援した大井町の荒川奏真(そうま)君は「おじいちゃんに連れてきてもらった。ぼくが手を振ったら、目の前で少しドリフトしてくれたよ。うれしかった!」と笑顔で話しました。
明智町を出たラリーカーは豊田市でフィニッシュ。市内各地で送られた声援が届いたのか、勝田選手は見事3位に輝き、母国開催で表彰台に上がることができました。
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更新日:2022年11月14日