ふるさとの先人から学んでいることを発表 子ども嚶鳴フォーラムin恵那

更新日:2022年11月24日

 11月19日、恵那文化センターで、佐藤一斎生誕250年記念嚶鳴(おうめい)フォーラムin恵那2022の公開イベント「子ども嚶鳴フォーラム」が開催されました。嚶鳴フォーラムは、ふるさとの先人から学んでいることを、まちづくりや人づくりに生かすために全国13の自治体が集まって毎年開催するもので、本年度で15回目。恵那市では、平成21年に続いて2回目の開催です。ゲストコメンテーターは、NHK大河ドラマ『西郷どん』で一斎から影響を受けたとされる主人公の西郷隆盛を演じた俳優の鈴木亮平さんが務めました。


 本市からは岩邑小学校6年生の4人が「誇りのもてる学校づくり~岩邑小学校のふるさと先人学習~」と題して発表。一斎の他、下田歌子、三好学など今もなお、多くの人に慕われている先人を紹介しました。「志を持って学び続けたい」と堂々と発表しました。

他自治体の発表

 岩手県釜石市の市立甲子中学生の4人は「釜石の鉄づくりと先人 大島高任(たかとう)」と題して発表。初めて洋式高炉の技術移植を行い、日本の近代鉄産業の礎を築いた高任の紹介と、宿泊研修でたたら製鉄を体験した話をしました。「苦労をして鉄を作り続けた高任先生の生きざまから、自分にも何かできるのではないかという意欲が湧きます」締めくくりました。

 宮崎県高鍋町の町立高鍋東中学生と高鍋西中学生の4人は「愛と命のための挑戦~石井十次(じゅうじ)先生の教え~」と題して発表。2,200人以上の孤児を救い、児童福祉の父と呼ばれた石井十次から諦めない気持ちと思いやりの気持ちを学んだことを話しました。同校では、生徒たちから書き損じのハガキを集めて切手などに交換し、カンボジアの地雷撤去の費用にしたことを紹介しました。

 愛知県東海市からは市内小学校から集まった11人の児童が「細井平洲(へいしゅう)先生の教えを生かして」と題して発表。細井は、江戸時代の名君・上杉鷹山(ようざん)の先生として、身分関係なく学ぶことの大切さを説きました。「平洲先生の教えは自分たちを照らす光であり、次の世代につなげていくことが使命」と決意を話しました。

 岐阜県大野町からは、中学生と小学生の兄妹が「竹中半兵衛(たけなかはんべえ)から学んだこと」と題して作文を披露。授業で作成した段ボールの甲冑(かっちゅう)を着用して、竹中半兵衛を称える言葉を読み上げたこと発表しました。


 発表を聞いた鈴木さんは「新しい世代に先人の教えや志が伝わっていることがうれしい。各地域の先人を学び、その先人と関わりのあった別の先人の教えを知り、学びを広げていってほしい」と話しました。トークショーでは、会場内の子どもたちから寄せられた進路についての質問に対し「興味を持ったことは少しでも挑戦してみること、声に出していくことが大切」と答えました。

(このイベントは、恵那電力株式会社の太陽光発電設備で発電した電気を使用し、ゼロカーボンのイベントとして開催されました)

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