「与えられた環境の中で自分なりに取り組んで」車いすバスケ池戸選手が講演

更新日:2022年11月30日

 11月29日、長島小学校で、車いすバスケットボール選手の池戸義隆(よしたか)さんを招いた講演会が行われました。全校児童は、障がいのある方への理解を深め、相手の立場に立って考え、思いやりの気持ちを持つことの大切さを考えました。

 池戸選手は岐阜県郡上市在住。県内で唯一の車いすバスケットボールチーム「岐阜SHINE(シャイン)」の創設者で、キャプテンも務めています。3歳の時に交通事故が原因で首の神経が切れてから胸から下の感覚がなく、車いすを使って生活しています。講演会では、友人たちと同じ小学校生活を送りながらも、日常生活で「車いすだからできないことが当たり前」と消極的だったと振り返りました。先生に誘われたキャッチボールを車いすだからできないと断った時に「できるまで挑戦したのか」と言われたことがきっかけで、何事にもチャレンジをして「できないことでも、どうすればできるようになるのか考えて、諦めないことが大切なのだと気付けた」と児童たちに語りかけました。
 特に、20歳で設立した車いすバスケットボールチームで、1台40万円もする車いすを集めること、車いすバスケットボールをしてもよい体育館を借りることに苦労したことを話しました。仲間に支えられ、今でも楽しくバスケットボールを続けていることから「与えられた環境の中で、自分なりに取り組んでいくことが大切」と強く訴えました。

池戸さんと鬼ごっこをする児童たち

 講演会の後、6年生は車いすバスケットボールを体験しました。車いすに乗ってボールを追いかけることの難しさに戸惑いつつも、池戸選手に指導してもらいながら楽しく試合をすることができました。6年1組の成谷芽衣(めい)さんは「最初はタイヤを回すことが難しくて、上手に動くことができませんでした。車いすバスケットボールの選手たちは、車いすに乗りながらプレーをするのですごい」と体験を振り返りました。

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