全国の大会で岩村の獅子舞を披露

更新日:2022年12月22日

感謝状を手にする保存会会員
 11月に開催された第69回全国民俗芸能大会に岩村町獅子舞保存会が出演し、同会員らが12月22日、市役所に報告に訪れました。
 全国民俗芸能大会は、中断がありながらも1925年から続く大会で、民俗芸能の価値を知ってもらい、保存や振興に役立てることを目的に開催されています。ここ2年間はコロナ禍で中止されましたが、本年は11月26日に3年ぶりに開催されました。
 日本青年館ホール(東京都新宿区)で開催された同大会には、全国から5団体が出演。同保存会は10人が出演し「葛の葉姫の子別れ」を演じました。
 舞台では、獅子が、口や足を使って襖に筆で歌を書きつける場面で、大きな拍手をもらったそう。獅子の踊り手、藤井孝司さんは「大きな会場なので舞台を隅々まで使って演じました。3年ぶりでしたが、練習の成果を発揮できました」と話しました。県獅子芝居協議会会長で同保存会会員の藤井輝彦さんは「当日は千人を超える観客がありました。こんな大きな大会に出演できたのも、ずっと地道に続けてきたからこそ。良い経験ができました」と喜びました。
 小坂市長は「素晴らしいものを全国に発信していただけて、本当にうれしいです。引き続き、次の世代に受け継いでいってください」と労いました。
獅子舞公演の一場面2
獅子舞公演の一場面

岩村町獅子舞保存会

 岐阜県重要無形民俗文化財に指定されている岩村町獅子舞保存会は、岩村町内の4地区190世帯ほどを会員とし、現役指導者13人、現役継承者20人で活動しています。
 同保存会の獅子舞は、女獅子の獅子頭を使って、男性が女装して舞うのが特徴。今回披露した演目でも、獅子が、キツネが化けた葛の葉姫を演じています。
 毎年10月に行われる岩村町の秋祭りでは、岩村本通り路上で踊りを披露する他、岩邑中学校で指導をするなど、担い手育成も行っています。

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