持続性のある農業へ　JGAP認証を取得

　岩村町で農業を経営する株式会社岩村営農が、「良い農場の目印」となるJGAP認証を取得し、3月18日、杉浦榮治代表取締役と社員の皆さんが、市長に取得の報告をしました。

　「GAP」とは「Good Agricultural Practices（農業生産工程管理）」の頭文字を取ったもので、農業者が食品安全や環境保全、労働安全などに取り組むことです。この取り組みによって、消費者の安心安全を確保することが期待されています。

　上記の取り組みを実践するだけでなく、ほ場の生育状況や労働環境などの管理体制をマニュアル化したりルール化したりすることで「見える化」させ、一般財団法人日本GAP協会が認証することで取得できるのが「JGAP」です。環境保全をしながら、安全な労働環境で、安全な農作物を生産していることを第三者が認めたことになります。株式会社岩村営農は、女性や若手社員によるきめ細やかで柔軟性に富んだ労働環境の整備やスマート農業技術の導入で、安全性を確保しつつ所得と生産性の向上につながる取り組みを行ってきたことが評価されました。

　杉浦代表取締役は「JGAP認証取得は、社員一同2年がかりで取り組んできました。特に女性社員や若い社員の力が大きなものとなりました。今後も、消費者の安心安全につながり、後継者育成にもつなげていけるような取り組みを継続していきたいです」と認証取得の喜びと今後の抱負を話しました。

　小坂市長は「皆さまは、市を代表するフロントランナーとして、地域の農業をリードしていただく存在です。これからも市の農業を引っ張っていってくださることを期待します」と述べました。

　株式会社岩村営農は令和2年度にも、意欲的に経営や技術の改革に取り組み、地域社会の発展にも貢献している農業者と営農集団を表彰する「第50回日本農業賞」集団組織の部で優秀賞を受賞しています。