上矢作町の横光さんが時代小説を出版

更新日:2022年03月23日

 上矢作町在住の横光八州男さんが、岩村藩の代官・橋本祐三郎の姿を描いた時代小説を執筆・出版され、3月23日、その報告で市役所を訪れました。
 横光さんは、教員時代、岩邑小学校の児童が橋本祐三郎の演劇を披露したことに感銘を受け、執筆を決意。恵那市史や岩村町史、中津川市史など、さまざまな資料や文献を参考にし、書き上げました。
 横光さんは「佐藤一斎や下田歌子、三好学など、岩村町には多くの偉人がいるが、その中でも橋本祐三郎は隠れた偉人。市中央図書館にも寄贈しているので、ぜひ借りて読んでほしい」と話しました。

霧の郷―愛民代官と呼ばれた男

  • 著者 横光八州男
  • 出版社 株式会社栄光
  • 仕様 B6版、98ページ、モノクロ刷り
  • 発行数 270冊
  • 価格 600円(送料180円)

橋本祐三郎について

 橋本祐三郎は岩村藩の藩士で、上郷地区(岩村町富田、岩村町飯羽間、東野、中津川市阿木)の代官職を務めていました。凶作が続き、農民の年貢徴収をする立場ながら困窮する彼らに同情し、帳簿操作をして納期を許した罪で、文政12年(1829)に斬首されました。
 その後、大円寺村(岩村町富田)の庄屋が、献身的な行動をした祐三郎のために首級をもらい受け、富田(新屋敷)の地に首塚を設け手厚く葬りました。今も、その首塚は市指定史跡として見ることができます。

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