森の未来を診断 くしはら森の健康診断

更新日:2022年06月04日

腐葉土の堆積層の厚さを調査

腐葉土の堆積層の厚さを調査

 6月4日、市内外から、11歳から78歳までの約100人が串原の森に集まり、串原森の健康診断実行委員会主催の「くしはら森の健康診断」が行われました。

 森の健康診断は、平成12年9月に発生した恵南豪雨災害をきっかけとして、森を健全な状態にすること、人工林の状態を明らかにすることなどを目的に、平成17年から始められました。矢作川流域を中心に、これまで610地点を調査。串原地域では、今回で3回目の開催となりました。

 8人程度で構成された班に分かれ、講師と共に串原地域の人工林の中に入り調査開始。目印が付けられた人工林を基準とし、その周囲2.5メートルの範囲内に生えている樹木や土壌の状態を様々なチェック項目に沿って診断しました。基本情報となる傾斜角や人工林の密度を計測したり、低木の種類やその高さ、腐葉土の堆積具合を測定したりして、基準点から見て森全体が現在どのような状態におかれているかを調査しました。

 愛知県刈谷市から参加した三輪真人(まなと)さん(大学生)は「大学では経営などを学んでいるので森のことは詳しくありませんでしたが、普段の生活とは違う世界に触れたいと思い参加しました。森の健康診断という共通の取り組みを通じて、さまざまな年代の人と関わることができ、新しい発見や刺激を受けました」と笑顔で話しました。愛知県名古屋市から参加した福田悦子(えつこ)さん(公務員)は「元々森に興味があり、愛知県の森女養成コースなどを受講してきました。串原は初めて来ましたが、森の中がさわやかでとても気持ちが良かったです。今回の体験をいかして、森の守り方や防災に関する知識を深めたいです」と話しました。

 今回行われた調査結果は、研究者が分析し、11月27日(日曜日)に串原コミュニティセンターで行う調査結果報告会で報告されます。

基準となるヒノキの樹高を図る参加者

基準となるヒノキの樹高を図る参加者

調査枠内の草木の種類を調べる

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