2年の集大成 課題研究を発表
7月7日、恵那高等学校理数科3年生によるSSH(スーパーサイエンスハイスクール)の課題研究発表会が行われました。SSHとは文部科学省が、科学技術、理科・数学教育を重点的に行う学校を指定するもので、同校は平成16年から県内で唯一、18年間継続指定を受けています。文部科学省から指定を受けた他のSSH校でも、3年間を通して課題研究を継続の高校は全国でも数少なく、研究内容も優れていることから高い評価を得ています。同校では、1年生のときの基礎実験からテーマを設定して、数学、物理、化学、生物、地学の各グループで2年にわたり課題研究に取り組みます。生徒自身が仲間と意見交換をしながら、1,2年生の前で大学や研究機関とも連携した成果を発表します。
7分間の発表では、パワーポイントを使い研究資料や研究結果を見せながら話していました。英語を用いて発表するグループもあり、傍聴していた1,2年生の生徒は熱心に耳を傾けていました。
化学科目で「ジュースの凍り方」と題したグループは、凍らせたペットボトルジュースの飲んだときの甘さの違いに疑問を持ち、凍るときの条件が関係して均等に凍らないという仮説で発表を行いました。凍らせたジュースは時間と共に糖度が低くなり、ペットボトルの中央下部分が一番糖度が高いことから、凍らせたペットボトルジュース内には既に糖度の差ができていることを発見。「今後は、ジュースを均等に凍らせる方法を考えていく」と述べました。
令和4年度SSH課題研究発表内容一覧
数学科目
- 完全数
- 買占め問題
物理科目
- 音を大きく伝えるメガホンの条件
- ドミノ倒し
- 送風機の羽の形状は起こす風にどのように影響するか
- 一歩前へは何センチ?
- 回転数によって曲がり幅は変わるのか
化学科目
- ペニシリンの抽出
- ジュースの凍り方
- 化学カイロに関する研究
- 手作り石けん
- サビと合金
- 食品ロスから考える紫外線発光
- 燃料電池
- 栗のイガから繊維を作る
生物科目
- シロアリの被害抑制
- 微生物と葉の分解速度の関係
- ヒメダカのイソフラボン・フェトエストロゲン経口摂取による性転換
- 手指消毒用エタノールの効果を探る
- 白色腐朽菌を使った強固なブロックの制作
- 納豆菌の有効利用
- セルロースを原料としたバイオエタノール生成の探求
- 微生物発電
地学科目
- 笠置山の麓に発生する盆地霧について
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更新日:2022年07月12日