有給インターンシップで市役所業務を体験
市では令和3年度から独自の取り組みとして、市政に対する理解を深めてもらうことを目的に、大学生や大学院生を対象に有給インターンシップを行っています。通常のインターンシップとは違い、2月の一カ月間、期間限定の有給職員として勤務します。今年度は16人の学生が、希望の部署を中心に実際の市役所業務を体験しています。

図面を見ながら工事の進捗状況を確認する古井さん(手前)
岐阜大学3年生の古井真(しん)さんは、これまで上下水道課、総務課、環境課で勤務。2月21日は建設課で勤務し、工事が進む恵那西工業団地での検査に立ち会いました。古井さんは大学院に進学することを決めていますが、その後の進路を考えたいと有給インターンシップに応募。「公務員の仕事に、現場での確認や検査といった業務があることを初めて知りました。大学では座学が中心なので、実際に現場に赴き、自分の目で見ることができて、良い経験になりました」と話しました。

担当職員と一緒に職員採用チラシの案を考える山口さん(右)
一方、大学3年生の山口綾菜(あやな)さんは、総務課職員と令和5年職員採用案内チラシの内容を検討しました。山口さんは、過去に他の市役所にインターンシップに行った経験を踏まえ、恵那市役所職員の人柄の良さや、試験の際には公務員対策が不要であることを伝えたほうがよいと提案。市では、山口さんの意見を取り入れつつチラシの作成をいます。
2月22日午前9時からは、インターンシップ生が集まり若手職員とのトークセッションを実施。転職経験のある職員や入庁1年目の職員など若手4人と交流しました。


インターンシップ生たちは、公務員試験の勉強はどのように、どのくらいやればよいか、有給休暇は取りやすいか、同期や上司とはどのような関係を築けるかなど、率直な疑問や不安を若手職員に打ち明けました。
若手職員は「大学の授業も大切にしつつ、1日数時間、1冊の参考書をやり込む方法が自分には合っていた」、「部署によって業務も環境も異なる。インターンシップを通じて市役所の仕事を知り、ギャップを埋めてください」など、それぞれの立場から一つずつ丁寧にアドバイスを送りました。
午後4時からは意見発表会として、これまでのインターンシップ期間で経験したことや感じたことを基に、自分が市長だったら実施したい施策を一人ずつ発表しました。
インターンシップ生は、市長や各部長ら約30人を前に緊張しながらも、
- 人口減少や少子高齢化を解決するため、長期移住体験を実施する
- 市民に恵那をもっと好きになってもらうため、市内を巡る体験ツアーを実施する
- 若者を呼び込み恵那の魅力を知ってもらうため、スイーツフェスを開催する
- 空き家を、泊まれる図書館や介護施設として活用する
など、市の抱える課題から考えた事業を提案しました。


提案を全て聞いた小坂市長は「具体的でよくできており、良いアイデアがたくさんあった」と評価し、「市が全ての事業を行うのではなく、民間の力を借りる、一緒に行うという視点も大切になる」とアドバイスしました。そして「市役所は、やりがいがあり、思いを実現できるところ。ぜひ将来は私たちのチームの一員になってください」と述べました。
市役所で働いた感想を「固い職場かと思っていたらアットホームで雰囲気が良かった」「想像以上に業務が幅広く驚いた」「どんな知識も無駄にならない仕事だと感じた」などと話したインターンシップ生。2月末の期間終了まで、各課で勤務を続けます。
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更新日:2023年02月22日