風情ある調べを楽しむ 筑前琵琶演奏会

10月16日、中山道ひし屋資料館の秋の風物詩となっている筑前琵琶演奏会が開かれました。演奏会は恵那観光大使で筑前琵琶奏者の田中旭泉さんを迎えて毎年行っており、今年で21回目となります。
今回のテーマは「孤忠苦節の臣」。孤忠苦節とは苦しみに耐え、ただ一人で尽くす忠義を意味する言葉で、豊臣秀吉に忠義を尽くした戦国武将石田三成の生きざまを筑前琵琶で表現しました。
当日は市内だけでなく八百津や名古屋などから約80人の来場者が訪れ、田中さんの情感豊かで迫力ある演奏に聞き入っていました。

上演後、田中さんは「琵琶だけでなく古典芸能を受け継いでいくことは大変難しい。命ある限り、師匠たちにいただいた芸を子どもたちにお渡ししていきたい。温かく見守っていただけたら」と筑前琵琶の継承への思いを語りました。
更新日:2023年10月17日