児童らが熱演 東野歌舞伎公演

10月22日、東野小学校体育館で東野歌舞伎保存会による東野歌舞伎公演が行われました。 今回は4年ぶりにコロナ禍前のように観客を入れての開催となり、地元住民や歌舞伎ファンら約300人が来場しました。
東野地域の歌舞伎の歴史は古く、亨保16(1731)年には地歌舞伎が⾏われていたとされ「恵東座」という歌舞伎小屋があったと言われています。⾼度成⻑期の頃、衰退した、地歌舞伎を復活させようと平成3(1991)年、有志により「東野歌舞伎保存会」が結成され、公演や東野小学校での指導を行っています。
この日は、東野歌舞伎保存会が「剛情山咲花(こわなさけやまにさくはな)秋山刑部屋敷(あきやぎょうぶやしき)の場」と「富士三桝孝子誉(ふじのみますこうしのほまれ)由比ヶ浜(ゆいがはま)の場」を上演。稽古で積み重ねたせりふ回しや所作を披露し、観客を魅了しました。
東野小学校歌舞伎クラブによる「青砥稿花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ) 稲瀬川(いなせがわ)勢揃いの場」では、4年生から6年生の児童16人が出演しました。児童演じる5人の盗賊が一人ずつ名乗りを上げ見えを切ると、観客から大きな拍手が沸き、たくさんのおひねりが投げられました。兄弟で出演した兄の深津拓幹(たくみ)さん(6年生)は、「今日のために練習を重ねてきました。練習の成果が発揮できてよかったです。上手く演じることができました」と話し、弟の深津猛(たける)さん(4年生)は「兄が歌舞伎クラブに入ると聞いて、自分も入ろうと思いました。歌舞伎で演じるのは楽しいです。家でも練習しました。上手くできてよかったです」と笑顔で演技を振り返りました。
「お目見得だんまり」には、東野小学校長や、市消防団東野分団長、東野開発振興会理事、東野生産森林組合理事ら7人が出演。派手に着飾って登場した出演者は、それぞれの生い立ちや仕事の紹介などを歌舞伎特有の言い回しで語りました。出演者の個性あふれるセリフに声援が飛び、会場が一体となって盛り上がりました。



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更新日:2023年10月24日