分身ロボットで絵本の読み聞かせ

市中央図書館で12月2日、ロボットが子どもたちに絵本の読み聞かせをしました。ロボットはorihime(オリヒメ)という分身ロボットで、障がいなどで外出が困難な方が遠隔で操作し、オリヒメを通じて接客などをすることで社会参加につなげようと、市が試験的に導入したものです。
この日、市中央図書館のおはなし会に集まったのは、小学校低学年までの親子20人。オリヒメには、カメラ、マイク、スピーカーが内臓されており、スピーカーからの声を通じて「しごとをとりかえたおやじさん」「ゆきゆきゆき」「おちゃのじかんにきたとら」を読んでもらいました。

オリヒメを操作して、絵本の読みきかせをしていたのは、大井町在住の古山沙奈美さん。自宅でスマートフォンを操作してオリヒメを動かし、絵本を読みました。
図書館では、古山さんの読みに合わせて、オリヒメの横で司書がページをめくりました。
読み終わると、子どもたちからは拍手が起こり「おもしろかったよ」と声をかける子も。長野県根羽村から来ていた西田雅美ちゃん(6歳)は「読むのが上手だったから、また聞きたい。いっぱいおしゃべりもして、楽しかったよ」と話しました。
読み聞かせを行った古山さんは「初めてオリヒメに触れました。小さい子たちの方を見ようと思ったけれど、スマホでの操作が少し難しくて、顔の角度が変えられなかった」と苦戦した様子。しかし「機会があれば、また読み聞かせもやりたいし、オリヒメはカフェでの接客などでも活躍できそう」とオリヒメの今後の活用にも期待を寄せました。


障がい者週間に合わせ、現在市役所西庁舎1階では、障がい者福祉施設が商品の販売をしています(12月8日まで)。オリヒメはそこで、来客への声かけや商品説明も行っています。
更新日:2023年12月03日