小中学生が小平奈緒さんとスケートを楽しむ

更新日:2024年01月09日

小平さんスケート教室1

 スケート競技をもっと普及させようと、平昌オリンピック金メダリストの小平奈緒さんを招いて、スケート教室と講演会が開催されました。

 スケート教室には、市内外から事前に申し込んだ小中学生87人が参加。小平さんと小平さんのコーチを務めた結城匡啓(まさひろ)さんが、クリスタルパーク恵那スケート場で、滑り方のコツなどを教えました。

 最初に、マットの上でしゃがんだり足踏みしたりしてから氷に上がり、同じポーズをしながらツルツル滑る氷上の感覚を覚えました。次に、結城コーチから「ペンギンみたいに」などとアドバイスをもらい、小平さんの真似をして歩いたり片足で少し滑ったりして練習。教室後半になると、小平さんと一緒に滑るなどして、気持ちの良い汗を流しました。

 大井小学校4年生の北原那砂(なずな)さんは「スケートは今日で3回目。教室に参加して、転ぶ回数が減りました」と楽しんだ様子。岡崎市から参加した中学1年生の大原楓佳(ふうか)さんは「普段は、ショートトラック競技をしています。小平さんは本気で滑っていないのに、付いていくのが精いっぱいでした」とスピードに驚き、「足の運び方などがとても参考になりました」と喜びました。

 教室を終えた小平さんは「最初はバランスを取るのが大変だけど、短時間でとても上手になったと思います。ぜひまたスケート場に来てください」と、参加者に呼びかけました。

小平さんスケート教室2
小平さんスケート教室3
小平さんスケート教室4
小平さんスケート教室5
小平さんスケート教室8
小平さんスケート教室6
小平さんスケート教室7

講演会

 スケート教室の後は、恵那文化センターで講演会も行われました。

 小平さんは、スケートを始めた頃から引退までを写真や映像とともに紹介。上手くいかない時や挫折した時の心の持ち方、考えることの大切さ、他人との比較でなく「自分が主役」として臨むことの大切さなどを語りました。さらに、災害ボランティア活動をしたときのエピソードを紹介し、今後も地域の一員として、人と関わりながら社会の役に立つ生き方をしていきたいと話しました。

 講演会後半は結城さんも交えたトークショーも行われました。約600人の観客は、小平さんらの優しいながらも意思のある口調に引き込まれ、笑いあり涙ありの講演を楽しみました。

講演会1
講演会2
講演会3

プロフィール

小平 奈緒(こだいら なお)氏

長野県茅野市出身。相澤病院ブランドアンバサダー。3歳からスケートを始め、信州大学在籍時より結城匡啓コーチに師事する。信州大学卒業後の2009年から相澤病院に所属。10年バンクーバオリンピック女子チームパシュートで銀メダルを獲得。18年の平昌オリンピック女子1000メートルで銀メダル、500メートルではスピードスケー卜日本女子初の金メダルを獲得した。500メートルの国内外の大会で37連勝を記録するなど、日本のスピードスケー卜の第一線で活躍を続け、22年の全日本距離別選手権大会女子500メートル優勝をもって、現役を退く。

結城 匡啓(ゆうき まさひろ)氏

北海道網走市出身。信州大学教育学部教授。筑波大卒、同大大学院博士課程を修了し、1998年長野五輪で短距離担当の日本代表コーチを務めた。02年ソルトレークシティー五輪では清水宏保氏を指導。10年バンクーバー、14年ソチ、18年平昌、22年北京の各五輪でもコーチを務め、小平奈緒氏などを指導した。

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