高校生がITシステムの開発にチャレンジ

更新日:2024年03月19日

参加者集合写真

恵那未来キャンパスで、高校生がチームを組んでITシステム(アプリ)の開発に挑む講座「ITチャレンジ」が、1週間にわたって開催されました。

この講座は、環境問題の改善や行政効率化といった課題を解決するためのアプリを開発するもので、開発を通じて問題点を整理する力や論理的に考える力を身に付け、未来の人材を育成することを目的としています。

講師は、omeroid株式会社(東京都)の和田直也氏。各チームには、市内でIT業務に関わる専門家が付き、アドバイスしながら進められました。

3月16日の最終日には発表会が行われ、各チームが開発したアプリを実際に動かしながら、関係者に披露しました。


 

チーム焼肉の発表

「チーム焼肉」は、市内各地の防災倉庫にある資機材の管理をシステム化。倉庫の点検時に「完了」「異常」と入力でき、次回点検日や非常食の賞味期限を一覧表示できるようにしました。

関商工高等学校3年生の村瀬和弥さんは「資機材は異常がなければ次回点検まで期限を延長できるが、飲食物の賞味期限は延長できないため、どう整理するかが難しかった」と開発時の苦労を明かしました。

チームどら焼きの発表

「チームどら焼き」は、市役所各課が所有している備品の貸し借りが容易にできるシステムを開発。

恵那高等学校2年生の粕谷莉奈さんは「理想形と現状のギャップが何かを考えて、それを解決するために順序立てて考えていきました」と開発の過程を説明。「システム開発はチームの協力が大切だと思いました」と、感想を述べました。

チームチーズの発表

「チームチーズ」は、現在は紙媒体しかない「遊び場マップ」をシステム化。滑り台がある、駐車場があるなどの条件で検索でき、利用者の評価も点数で見えるようにしました。

恵那南高等学校1年生の立花蓮皇さんは、アプリの制作について「コードを入力しなくても作れることがわかった。想像していたよりも形になって楽しかった」と話しました。


 発表を聞いた小坂市長は「それぞれ素晴らしいシステムができた。今回は、DX人材を育成する取り組みとして初めて行ったが、大成功だった。次年度以降も、これをさらに広げていきたい」と話しました。

 市では、今回高校生が開発したシステムを発表用の試作モデルと考えていましたが、今後、市の内部業務で実際に活用できるよう検討する予定です。

この記事に関するお問い合わせ先

企画課 SDGs推進室

〒509-7292
岐阜県恵那市長島町正家一丁目1番地1 本庁舎3階

電話番号:0573-26-6806
ファクス:0573-26-4799