恵那の歴史・文化の魅力を伝える体験ツアー
11月4日、清流の国ぎふ文化祭2024の一環で「恵那の歴史文化体験ツアー」が開催されました。参加したのは、市内外から申し込んだ80人。古代寺院跡である正家廃寺を訪れたり、江戸時代の面影を残す中山道大井宿を歩いて中山道広重美術館や中山道ひし屋資料館に立ち寄ったりしながら、恵那の歴史に思いを馳せました。

正家廃寺は、長島町正家の高台に位置する奈良・平安時代の寺院跡で、国の史跡に指定されています。ツアーでは、地元の正家廃寺保存会の会員が現地を案内。当時は塔や金堂が並び、その北に講堂がある「法隆寺方式」の伽藍配置で仏閣があったことなどを説明しました。さらに「昔は木が生えていて、こんなに見晴らしが良くなかったんですよ」などと話しながら、木の伐採や看板の設置などの整備が進められ、空気が澄んだ日には御嶽山が見えるようになったと、その眺望についても魅力だと伝えました。
瑞浪市から参加した南波裕子(なんばひろこ)さんは「恵那の出身ですが見たことがなかったので参加しました。伽藍配置の説明など、古都で聞くような話を恵那で聞くことができてワクワクしました」と話しました。


一方、中山道沿いでは、参加者は中山道かたりべの会の会員によるガイドで大井宿の本陣や高札場などを見て歩きました。中山道広重美術館では美術館ボランティア幽遊会の案内で、開催中の展覧会や浮世絵版画を解説する「ナビルーム」などを楽しみました。
本巣市の川口寿美子(すみこ)さんは「昔のことを想像しながら中山道を歩くのが楽しかったです。美術館では、スタッフの方に教えてもらいながら、版画の重ね摺り体験をしました。ばれんの使い方や力の入れ具合などが難しかったのですが、とてもおもしろかったです」と微笑みました。
昼食には五平餅と発酵食品の味噌汁が提供され、参加者は明治天皇大井行在所の座敷で、恵那の歴史や文化が育んだ郷土食を味わいました。


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更新日:2024年11月04日