条件付きでSL復元は可能、SL復元検討委員会が結論

更新日:2024年11月21日

第6回SL復元検討委員会

 11月21日市役所で、第6回SL復元検討委員会が開催されました。同委員会は、リニアの開業を契機にSLを復元運行し、恵那にしかない魅力で地域を活性化できないかを検討するために設置されたもので、昨年度から5回の議論を重ねてきました。

 委員会ではこれまでに、SL復元の初期費用は約10億7,500万円、維持管理費は年約1億5,600万円と見込み、SLと合わせた観光事業の取り組みによる経済効果を年約13億円と試算しています。この日は、これまで議論してきた地域活性化計画案の他、部会での協議内容、市民説明会での意見などが報告されました。

 委員からは「せっかくの資源を生かすチャンスと捉えたい」「金銭面だけでなく、整備士や運転士などの人材育成も重要」「官民一体で事業展開し、効果を高めることが鍵となる」などの意見が出されました。

 その後、資金調達と事業継続が可能となる環境を整えることを条件に、復元運行は可能と判断する、との結論が提案されると全会一致で賛成され、SL復元は、条件付きで可能と判断されました。

 同委員会では、この日の結論とともに、現状や課題、今後の計画などをまとめた「SL復元を通じた地域活性化計画」を市に提出することしています。また、委員から、市民へ報告する機会を設けるべきとの意見が出されたため、市民報告会を行うことを決定しました。市への意見提出は、12月初旬を予定しています。

SL復元の概要

  • 内容 市が所有するSL2台を整備し、明知鉄道の路線で運行する
  • 運行日数 1年間で150日(土日祝日)、1日3往復
  • 費用
    イニシャルコスト(車両整備費などの初期費用):約10億7,500万円
    ランニングコスト(車両検査費などの維持管理費):1年当たり約1億5,600万円
  • 財源 国・県の補助金や、企業版ふるさと納税、クラウドファンディング、協賛金などを活用
  • 経済効果 1年当たり約13億円

同委員会での検討内容など詳細は、以下のページで確認できます。

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