技術の改善向上 文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞受賞

5月10日、令和6年度文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞を受賞した、明光化成工業株式会社の西尾哲宏(てつひろ)さんと西尾郁哉(ふみや)さんが受賞報告に市役所を訪れました。
文部科学大臣表彰創意工夫功労者賞は、優れた創意工夫で技術の改善向上に貢献した方を対象に表彰しています。今年度は全国で469人受賞し、県下11人のうち2人が恵那市民の受賞となりました。
西尾哲宏さんは、アシストグリップ(車の天井横についている握り手)を組み立てる機械へ部品を安定的に供給する装置を考案し、表彰されました。アシストグリップ部品の取り付けは以前から自動で行われていましたが、部品が多すぎると詰まり、少ないと供給のばらつきが発生するため、定期的に人の目で確認しなければならないという課題がありました。今回の装置を考案したことで、「人の気遣い作業」を完全に自動化することができました。
西尾哲宏さんは、「制作には時間がかかりましたが、作業する方から楽になったと言ってもらえてやりがいを感じました」とコメントしました。
西尾郁哉さんは、シートレッグ(車のシート下部分のスペースを活用した空調や収納機能がある部品)の引き出し部に塗る潤滑剤を、自動で塗布できるよう作業工程を改善し、表彰されました。手作業であると、塗りのばらつきがあったり、時間がかかったり、潤滑剤の容器が開けっ放しで揮発しコストがかかったりと課題がありました。シートレッグは組付けがかなり多いパーツであるため、作業が自動化されたことでサイクル短縮に成功し、足並みが揃うようになりました。
西尾 郁哉さんは、「自分の考えが評価されるのはありがたいことで嬉しかったです」と喜びを語りました。
小坂市長は、「アイデアと目の付け所、解決に向けた考え方を参考にしたいですし、敬意を表します。世界に誇れる製品が恵那から生まれていることを、市民として誇りに思います」と2人の功績を称賛しました。


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更新日:2024年05月14日