ジェンダー平等を実現させよう

更新日:2024年02月26日

多様な性のあり方について考えてみませんか?

誰もが「自分らしく生きられる社会」にするために

「性」には、「身体の性」「心の性」「好きになれる性」「表現する性(服装やしぐさ、言葉遣いなど、見た目の性別)」の4つの要素があると言われ、男性または女性と認識している人、どちらにも当てはまらない人、どちらかわからない人もいます。

 顔が違うようにそれぞれの人で異なるものであり、「性も個性の1つ」であることを理解することから、「自分らしく生きられる社会」づくりが始まります。

「性」は必ずしも明確に分けることはできません。誰もが自分らしく生きることのできる社会をつくるためにも、多様な性について一緒に考えてみましょう。

 

多様な性的マイノリティについて

生まれた時の性別だけが当たり前の「性」ではありません。みんなそれぞれ違うため、その違いを認め、尊重することが大切です。

もし、あなたが「当事者に出会ったことがない」と思っているとしたら、あなたの周りに、性的少数者はいないのではなく、言えない、言わない、様々な思いや事情を抱えているのかもしれません。住み慣れた地域で、自分らしく暮らしていきたいと願う人々がいます。

自分の周りにもいるはずの性的マイノリティの人を無意識に傷つけてしまわないように、正しい知識を身につけていきましょう。

LGBTQs、LGBTQ+

LGBTQとは次の言葉の頭文字をとって組み合わせた言葉で、性的マイノリティを表す言葉の一つとして使われていて、主に性的指向と性自認に分けることができます。

ここで挙げた以外にも、多様な性を持った人が存在するため、「LGBTQ+」「LGBTQs」と言われ、簡単に一括りにすることができないことを表しています。

  • 【L】Lesbianz(レズビアン):女性の同性愛者(心の性が女性で恋愛対象も女性)

  • 【G】Gay(ゲイ):男性の同性愛者(心の性が男性で恋愛対象も男性)

  • 【B】Bisexual(バイセクシャル):両性愛者(恋愛対象が男性にも女性にも向いている)

  • 【T】Transgender (トランスジェンダー): 生まれつきの「身体の性」と自分が認識する「心の性」が一致しない人。中性、無性の人も含まれる。

  • 【Q】Questioning(クエスチョニング):自らの性のあり方について、特定の枠に属さない人、わからない人等を表す。

  • 【Q】Quee(クイア):もともと「風変わりな」「奇妙な」という意味で、同性愛者を蔑視する言葉でしたが、現代では規範的な性のあり方以外の全てをまとめる言葉としてに使われている。

その他にも、性的指向や性自認がはっきりしない人、決めたくなかったり、分からなかったり、悩んだりしている人や自分を男性・女性のいずれとも認識していない人などもいます。

SOGIE(ソジー、ソギー)

SOGIEは次の言葉の頭文字を組み合わせた表現された言葉で、すべての人が多様な性の当事者であることを表しています。

  • 【S】Sexual【O】Orientation:性的指向
  • 【G】Gender【I】Identity:性自認
  • Gender【E】Exoression:性表現

できることから、はじめてみましょう

誰にでも、できることがあります。できることからはじめてみましょう。存在や悩みに気づき、目の前にいる人がどんな思いなのか、自分自身がどう寄り添っていけるのか想像してみることが大切です。

  • 見た目で他の人の性のあり方を決めつけないようにする。
  • 自分には知らないことがあるのだと意識して、新しいことを学ぶ。
  • 関連する書籍を読んだり、講座や研修、イベントなどに参加することにより、正しい知識を身に着け、理解を深める。
  • 自分の身の回りで、差別や誤解による言動があったときは同調しない。
  • 性的少数者であることを公表している人がいる・いないに関わらず、「いる」という前提での会話から始めてみる。

言葉の言い換え

性的マイノリティの人が不快に思う、否定的に捉えてしまう言葉があります。それは性的マイノリティをネガティブな意味合いで表してきた言葉で、差別的・嘲笑の対象として使われることが多く、当事者は傷つくことがあります。そのため、多様な性に関する肯定的な言葉を使うことが大切です。

  • ホモ、オカマ → ゲイ
  • レズ、バイ → レズビアン、バイセクシュアル
  • ニューハーフ → トランスジェンダー男性/女性

このようなニュートラルな表現もあります。

  • 彼氏、彼女 → パートナー、恋人
  • 旦那さん、奥さん → パートナー、連れ合い、相方

 

アライ(ALLY)について

性的マイノリティのことを理解し、支援するという考えや、その考えを持つ人のことです。

英語のAlliance(同盟。連携)が語源で、当事者に共感し寄り添いたいと思う人を指します。多様な性を尊重するシンボルとして6色のレインボーが使われますが、それをモチーフにしたグッズを使用したり、身につけたりすることで、理解者や支援者であることを表すことができます。アライの存在が見えるということは、心理的に安心感を与え、支援につながります。

 

レインボーフラッグ

レインボーフラッグは性的マイノリティの尊厳と社会運動を象徴する旗です。

赤(生命)・橙(癒し)・黄(太陽)・緑(自然)・藍(平穏/ 調和)・紫(精神)の6 色で、性の多様性を表しています。

ジェンダー平等を実現させよう

ジェンダーとは

ジェンダー(gender)とは、生物学的な性別(sex)に対して、社会的・文化的につくられる性別のことを指します。世の中の男性と女性の役割の違いによって生まれる性別のことです。

ジェンダーバイアスとは、社会的・文化的に作られた「男らしさ」「女らしさ」という枠の中で、「こうあるべき」という偏見や差別のことです。知らず知らずのうちに染み込んだジェンダーバイアスによって、無意識に言ったことが誰かを傷つけたり、差別してしまっているのかもしれません。

ジェンダー平等とは

ジェンダー平等とは、ひとりひとりの人間が、性別にかかわらず、平等に責任や権利や機会を分かちあい、あらゆる物事を一緒に決めることができることを意味しています。

2015年の国連サミットで採択されたSDGs(Sustainable Development Goals)持続可能な開発目標の17の目標の一つが「男女平等を実現し、すべての女性と女の子の能力を伸ばし可能性をひろげよう」です。

社会的・文化的に作られた性別(ジェンダー)を問い直し、一人ひとりの人権を尊重しつつ責任を分かち合い、性別に関わりな く、その個性と能力を十分に発揮することができる社会を創る取り組みが世界中で行われています。

     

 

カミングアウトについて

カミングアウトとは、自身の性自認、性的指向について他の人に打ち明けることです。

カミングアウトしたい

カミングアウトは相手にも精神的な負担を与えることがあります。誰に何をどう伝えたいのか整理しましょう。同時に、伝えていい範囲を明らかするなど、情報をコントロールすることも大切です。アウティングの被害に合わないためにも、しっかりと自己防衛をしましょう。

カミングアウトされたら

カミングアウトの理由や背景はさまざまですが、当事者は相手を信頼し、勇気を出して打ち明けています。「大切なことを伝えてくれてありがとう」「何か私にできることあるかな」などの言葉をかけてみましょう。同時に、他の人にもカミングアウトしているのか、誰に伝えていいのかを確認し、本人の了承なしに他人に伝えないよう注意しましょう。

本人の承諾がないまま、第三者に暴露することはアウティングと呼ばれ、プライバシーを侵害する行為であり、大変な精神的苦痛を与えることになります。

人権侵害

当事者の了承を得ずに、当事者が秘密にしていた性的指向や性自認を他人に伝え、広めてしまう行為は、たとえ当事者のことを思っての行動であっても、当事者の了承なく他人に伝えることは人権侵害になります。

アウティング

アウティングとは、他人の性自認や性的指向を本人の許可なく他の人に話すことです。直接口頭で話す以外にも、SNSなど不特定多数の人に情報を流す行為もアウティングにあたります。仮にアウティングをしてしまった本人が善意で行っていたとしても、当事者の意図しないところで個人のセクシュアリティを知られた場合、当事者の方が傷つき、精神的に追い込まれる可能性もあるので、十分注意しましょう。

SOGI(ソギ、ソジ)ハラ

ソギ(ソジ)ハラは、性的指向や性自認に関して行われる嫌がらせ、差別的言動などのハラスメントを意味します。性的指向や性自認など、性に関する最低限の知識を持ち合わせていないと無意識のうちに行ってしまう危険があります。

相談先

恵那市の相談窓口

差別や偏見、嫌がらせを受けたり、どこに相談したらいいのだろう?とお困りの時は、ご相談ください。

電話:0573-26-6824(直通)
時間:午前8時30分から午後5時15分まで(平日のみ)

人権相談

法務大臣から委嘱を受けた人権擁護委員が、職場や家庭、地域での人権問題全般についてのご相談に、無料で応じます。日程は、こちらのページをご覧ください。

岐阜県男女共同参画・女性の活躍支援センター

岐阜県男女共同参画・女性活躍センターでは、性的指向や性自認を理由として困難な状況に置かれている方やその支援をしている方等を対象に、専門相談員が電話相談に応じています。

日時:第3金曜日の午後5時から午後8時まで
注)祝日、年末年始を除く

電話:058-278-0858

よりそいホットライン(一般社団法人 社会的包摂サポートセンター)

セクシュアルマイノリティ専門ラインでは、LGBT当事者であることや、性別違和感について誰にも話せないでいる、そのために将来に不安があるがどうしたらよいのかわからない、などセクシュアリティに関わる悩み、困りごとについてお聞きしています。

電話:0120-279-338

ファクス:0120-773-776

SNSチャット「困りごとの情報提供」セクシャルマイノリティの相談

返答:水・金・日曜日 午後4時~午後10時(この時間の相談はリアルタイムでの返答あり)

同性愛や性別の違和感、アウティング、カミングアウトなど、性的指向や性自認に関することでお困りの方へ、相談員が情報を提供します。

 

岐阜県パートナーシップ宣誓制度

岐阜県パートナーシップ宣誓制度について

岐阜県パートナーシップ宣誓制度とは、お二人が、お互いを人生のパートナーとし、日常生活において相互に協力して継続的な生活を共にすることを、知事に宣誓し、県が宣誓書受領証を交付する制度です。

この制度は、法律上の婚姻とは異なり、宣誓により法的な権利の発生や義務の付与を伴うものではありませんが、お二人の人生が岐阜県の中で尊重され、自分らしく暮らしていただくことを応援するもので、令和5年9月1日から開始しました。

「宣誓書受領証」の提示により利用できるサービス

市営住宅の入居申込みなど

この記事に関するお問い合わせ先

社会福祉課 福祉企画室

〒509-7292
岐阜県恵那市長島町正家一丁目1番地1 西庁舎1階

電話番号:0573-26-6824
ファクス:0573-25-7294