「懸命に取り組んだ過去の自分が、未来への力をくれる」メダリスト堀島選手が講演

更新日:2022年09月15日

 山岡中学校では、将来の夢や希望を育み、地元への誇りを持たせるため、毎年「志講演会」を行っています。今回は、2022年北京オリンピックフリースタイルスキー競技男子モーグルで銅メダルを獲得した堀島行真選手(トヨタ自動車所属)を招き、9月14日に同校体育館で行われました。

講演する堀島選手
 堀島選手は岐阜県池田町出身。両親の影響でスキーを始め、平昌オリンピックと北京オリンピックに出場しました。講演会では「人は、自分で想像したこと以上に成果を上げるのは難しい」と自身の経験から感じたことを話し、全校生徒に、挑戦やさまざまな経験をすることが大切だと語りました。
 特に、ワールドカップ優勝後に迎えた平昌オリンピックで転倒したことを「悔しかった」と振り返り、「4年に1度の一瞬に力を出さなければならず、その力量が試される」とオリンピックの重みを語りました。オリンピック後は「競技を続けるのが難しく、路頭に迷った時期もあった」が、失敗から学んで試行錯誤を続けたこの4年間が成長につながったと回顧。次は金メダルを目指していることを述べました。
ノートを見せる堀島選手

 また、小学校低学年では毎年カブトムシやクワガタの自由研究をしていたこと、恩師からもらったノートをきっかけに、スキーで感じたことを書き留める習慣ができたことを紹介。「壁にぶつかった時、一生懸命に取り組んでいた過去の自分が、今の自分を支え、未来への力をくれる」と、穏やかな口調ながらも強い思いを語りました。

生まれたときの写真を見せる堀島選手

 自身の名前の由来にも触れ、「真っすぐに生きていってほしいという両親の願いが込められているこの名も、自分の支え」と話し、生徒らにも名前を大切にしてほしいと呼び掛けました。

真剣に聞き入る生徒

 3年生の鈴木沙彩(さあや)さんは「続けること、積み重ねることの大切さがわかりました。これから、高校受験という、今までで最もプレッシャーがかかる時期を迎えますが、今日は勇気をもらいました。積み上げてきた結果を想像して、仲間と共にがんばりたいです」と感想を述べました。

堀島選手とけん玉対決
堀島選手が倒立を支える
生徒に倒立の話をする堀島選手