老松を背景に 薪能を開催

8月19日、岩村町の岩村城藩主邸跡(岩村歴史資料館前広場)で、いわむら城址薪能が開催されました。老松を背景にした特設舞台は、かがり火に照らされ、250人が幻想的な舞台を堪能しました。
この薪能は、1985(昭和60)年の岩村城築城800年祭を記念して始まったもの。いわむら城址薪能実行委員会が主催し、今年で37回目を迎えました。 開演にあたり、同委員会の三輪哲司委員長が「皆さんの協力のおかげで37回目を開催することができます。これからも38回、39回と続けていきたいと思っています。最後までゆっくりと楽しんでください」 と来場者を歓迎しました。続いて小坂市長が「4年ぶりに岩村藩主城跡で行うことができます。多くの方に来場いただき、感謝しかありません。今日は岩村の文化を堪能してください」とあいさつしました。
初めに上演されたのは仕舞「草紙洗(そうしあらい)」。歌人、小野小町を和久荘太郎さんが演じました。続いて舞囃子「海人(あま)」を、内藤飛能さん、狂言「寝音曲(ねおんぎょく)」を茂山逸平さん、松本薫さんらがそれぞれ演じました。
日が沈み辺りがだんだんと暗くなり始めたころ、能「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」を上演。山伏と大天狗役を、国重要無形文化財総合指定保持者の辰巳満次郎さんが演じました。花見稚児役では、岩邑小学校の児童らが出演し、堂々とした立ち振る舞いに、盛んな拍手を受けていました。

仕舞「草紙洗(そうしあらい)」

舞囃子「海人(あま)」

狂言「寝音曲(ねおんきぎょく)」

能「鞍馬天狗(くらまてんぐ)」に花見稚児役で出演する岩邑小学校児童ら

能「鞍馬天狗」で大天狗を演じる辰巳満次郎さん
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更新日:2023年08月22日