市中央図書館でウクライナの子どもたちの絵画を展示

ウクライナの子どもたちの絵画21点を、7月15日(月曜日・祝日)まで市中央図書館のエントランスで展示しています。
ウクライナの子どもたちは、ロシアのウクライナ侵略から命を守るため、隣国のポーランドに避難をしています。避難先でポーランド語が分からず、なかなか友達ができずにいるウクライナの子どもたちの心の穴を埋めたいと、岐阜県生まれポーランド在住の坂本龍太朗(りゅうたろう)さん(ワルシャワ日本語学校教頭)が、彼らにキャンパスと絵の具を贈呈しました。岐阜県ポーランド交流協会は、「ウクライナのこどもたちを支える会」を通して、坂本さんがウクライナからポーランドに避難した方々へ支援活動をしていることを知り、今回の展示が実現しました。
6月21日、県ポーランド交流協会の役員が絵画を観覧しました。阿部伸一郎(しんいちろう)会長は「子どもたちの絵のほとんどに、ウクライナ国旗の色が使われており、そこから戦争で攻められていてもなお、母国を愛する心を読み取ることができます。私たち日本人と色に対する感覚の違いを感じました」と感想を述べました。
田代久美子(くみこ) 副会長は「子どもたちの絵の特徴として、心臓やハートの絵が多いということが挙げられます。ポーランドでは、ショパンの心臓を腐らせないように保存するなど心臓を特別なものとして扱う国民性があります。日本との文化の違いを感じました」とコメントしました。
絵画を鑑賞していた市内在住の64歳女性は、「テレビのニュースを見ているだけだと、戦争をどこか他人ごとに捉えてしまう自分がいましたが、絵を見てウクライナの子どもたちの存在を強く感じました。家が爆弾で破壊されている絵を見て胸が痛くなりました。図書館に展示すると、人の目に触れる機会が増えるので、多くの人に関心を寄せてもらえるといいなと思います」と語りました。
同じく絵画を鑑賞していた佐藤千畝(ちうね)くん(10歳・恵那北小学校4年生)は「地政学に興味があって、ウクライナとロシアの関係を調べて勉強しています。戦争は、どちらかが降参しないと終わらないから簡単にはなくならないけど、ウクライナの子どもたちは頑張ってほしいなと思いました」と絵画を学びに生かしていました。
ウクライナの子どもたちの絵画展in恵那は、7月15日(月曜日・祝日)まで行われます。

「この絵がお気に入り!ぼくも書いてみたいな」と教えてくれた佐藤伸弥(しんや)くん(4歳・やまびこ子ども園)

絵画を鑑賞する県ポーランド交流協会の役員
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更新日:2024年06月27日