明智中生徒が明知城を学ぶ

歴史授業を真剣に聞く
2月25日、明智中学校で本年度の明知城跡の発掘調査の成果を説明する歴史授業を行いました。地域への誇りや愛着をもってもらうため、明智中学校の全生徒98人を対象に、今回初めて実施しました。
講師を務めたのは、実際に発掘調査に携わった文化課の職員。スライドを用い、現場でのエピソードを交えながら発掘方法や出土品を説明しました。
明知城は、外敵から守るための工夫が施された山城です。明知城は、南北街道と中馬街道という二つの主要な街道が交差するところを見守るように建てられており、山ではなく道を守るように作られたと考えられています。戦国時代には記録に残るだけで4回の合戦があり、明知城が大活躍したと説明しました。
明知城に住んでいた明知遠山氏は、鎌倉時代に地頭として恵那に定着し、室町時代には将軍直属の奉公衆として活躍。戦国時代には明知を拠点に殿様となり、江戸時代には旗本として江戸幕府を支えたといわれています。時代によって武士の立場や生き方が変化してきたことも補足しました。
最後に、発掘調査の成果を以下のようにまとめました。
- 明知城は16世紀中期に初めて築かれたこと
- 関ヶ原の戦い後、明知遠山氏は本丸を大改修し、御殿を建てて住んだこと
- 本丸の御殿がふもとに移った後も、本丸は祭祀の場として17世紀中期まで使用したこと
生徒らはタブレットでスライドを見ながら真剣に話を聞いていました。最後に、実際に発掘された出土品に触れ、明知城の歴史を楽しみました。
3年生の小木曽明歩(あきほ)さんは「これまでも地域の歴史を学んできましたが、明知城の位置関係やいつ建てられたかなど、初めて知ることがたくさんあり面白かったです。また新たな発見があればぜひ学びたいです」と話しました。

発掘品の現物に触れる
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更新日:2025年03月05日