満員御礼の宮盛座、30年ぶりの公演におひねりが飛び交う

更新日:2025年04月22日

三郷歌舞伎保存会が3月2日、地元に残る歌舞伎小屋「宮盛座」で公演を行い、260人を超える観客が30年ぶりの舞台を堪能しました。

三郷歌舞伎保存会1
同保存会は、高齢化で会員数が減り存続が危ぶまれていましたが、小学校のクラブ指導などをしながら活動を続けてきました。令和4年、改めて地元に会員を募集し、昨年度久しぶりに市の伝統芸能大会に参加。今回の公演につながりました。
この日は開場時間前から入口に観客が集まり、開演前には二階まで満席となる盛況ぶり。あいさつの後、飯地町のチーム轟が力強い太鼓演奏を披露すると、会場からは大きな拍手が送られました。次に、東野歌舞伎保存会が「三年寝太郎」を演じました。ユーモアたっぷりのセリフや、客席とのやり取りを楽しむ役者の様子に、大人から子どもまで皆が笑いに包まれました。
満員の客席
飯地太鼓チーム轟
東野歌舞伎保存会1
東野歌舞伎保存会2

最後に、三郷歌舞伎保存会によるオリジナルの「青砥稿紙花紅彩画(あおとぞうしはなのにしきえ)稲瀬川勢揃いの場」が披露されました。花道から役者が登場すると大きな拍手が起こり、口上を述べる度にそれぞれの名前が呼ばれるなど、会場は地元ならではの温かさが広がりました。見どころでは「いいぞ」「日本一」の声とともに「おひねり」が次々と投げ入れられ、舞台と観客が一体となって公演を楽しみました。

三郷歌舞伎保存会2
三郷歌舞伎保存会3

土岐市から来た女性は「とても良い公演でした。特に子どもたちが堂々としていて感心しました。こうして見に来ることが保存会の応援につながると思うので、また来たいです」と話しました。三郷町在住の女性は「子どもの友達が演じていて、よくがんばったんだなと感動しました。普段利用している公民館がこんなにすてきな舞台になって、来てよかったです」と話しました。

三郷歌舞伎保存会4
三郷歌舞伎保存会5
三郷歌舞伎保存会6
三郷歌舞伎保存会7

市内ではこの他、飯地歌舞伎保存会の公演も4月に予定されています。

とき 4月12日(土曜日)午後
ところ 飯地五毛座(飯地町185-1)


広報えな3月号では、市内の地歌舞伎を紹介しています。

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