満員御礼 最後の薪能を開催

能「邯鄲」
台風のため延期されていた「いわむら城址薪能」が、3月29日に開催され、約320人が最後の薪能を堪能しました。
いわむら城址薪能は、岩村城藩主邸跡の老松を背景にかがり火をたき、自然景観を生かした特設舞台で開催される、宝生(ほうしょう)流による野外能。主催するいわむら城址薪能実行委員会の高齢化などのため、38回目となる今回が最後の開催となりました。
開演にあたり、同実行委員会の三輪哲司(てつじ)委員長が「38回という長い間、愛していただきありがとうございました」とあいさつ。長年薪能に出演してきた重要無形文化財総合指定保持者の辰巳満次郎(まんじろう)さんは「能は観客と一体となることで完成するもの。一緒に作り上げてほしい」と述べました。
当日の公演では、岩村町の子どもたちによる「謡(うたい)」の合唱から始まり、仕舞「高砂(たかさご)」や「桜川」、狂言「蝸牛(かぎゅう)」、最後には能「邯鄲(かんたん)」が上演されました。
来場した人々は季節外れの寒空の中、岩村の風情を感じながら狂言や能を楽しみました。

子どもたちによる「謡」の合唱

仕舞「高砂」、「田村」、「羽衣」、「砧」

狂言「蝸牛」

仕舞「桜川」

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更新日:2025年04月03日