いのちを守るためにできること

更新日:2024年06月27日

こころのレジリエンス

レジリエンスとは

 「レジリエンス(resilience)」とは「復元力」「回復力」「弾力」という意味の言葉で、心理学においては困難やストレスに対して「うまく適応できる能力」「うまく適応していく過程」「適応した結果」を表す言葉です。

 元々は「ストレス(stress)」とともに物理学の用語でした。ストレスは「外圧による歪み」を意味し、レジリエンスは「外圧による歪みを跳ね返す力」という意味です。

 ストレスや心的外傷にさらされた人たちの中に、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する人とそうでない人がいます。その差がこのレジリエンスです。強いストレスに押しつぶされてしまうことなく、しなやかな弾力で適応し復元する力です。

               

レジリエンスを築く10の方法

 レジリエンスを築くことで、様々な困難をしなやかに受け止め、適応し、回復する力になります。アメリカ心理学会は「レジリエンスを築く10の方法」を提唱しています。参考にしてみてください。

1.周囲の人と良好な関係をつくる 
2.危機的な状態を克服できない問題と捉えない
3.変化を生活上での一部分として受け入れる 
4.目標に向かって取り組む
5.決断し行動する 
6.自己発見のための機会を探すこと
7.自信を深める
8.物事について長期的な視点を持って考えること
9.希望的な見通しを維持し、良いことを期待し、希望を視覚化する
10.心と体を大事にして、定期的に運動し、自分に必要なことや自分の気持ちに注意を向け、リラックスして楽しめることをする

自殺者を減らすために私たちにできること

 あなたのすぐ近くにいる人が「生きているのが辛い」そんな悩みを抱えて苦しんでいるかもしれません。

誰でもなれるゲートキーパー

 「ゲートキーパー」とは、自殺の危険を示すサインに気づき、声をかけ、話を聞いて、必要な支援につなげる、かけがえのない命を見守る「命の番人」です。特別な資格ではありません。悩んでいる人に寄り添い、関わりを通して「孤立・孤独」を防ぎ、支援することで誰もがゲートキーパーの役割を果たすことができます。

気になったら

 「近頃、食欲が減ったみたい…」「表情がさえないような気がする」「ため息ばかりついている」身近にいつもと違う様子の人はいませんか?大きな悩みを抱えて、追い詰められているのかもしれません。「どうしたの?」「話を聞くよ」「眠れている?」と話しかけてみてください。

ゲートキーパーの心得        

  • 自ら相手とかかわるための心の準備をしましょう
  • 温かみのある対応をしましょう
  • 真剣に聴いているという姿勢を相手に伝えましょう
  • 相手の話を否定せず、しっかりと聴きましょう
  • 相手のこれまでの苦労をねぎらいましょう
  • 心配していることを伝えましょう
  • 分かりやすく、かつゆっくりと
  • 一緒に考えることが支援です
  • 準備やスキルアップも大切です          

みんなのネットサロン

みんなのねっとサロン

みんなのねっとサロンは日本唯一の「精神障害者の家族会の全国組織」です。家族同士の交流を目的とした活動や、国などの各種家族の委員に選出され、団体として家族や当事者の立場から意見を発信しています。みんなねっとの賛助会員には精神保健福祉の最新情報が分かる「月間みんなねっと」(オンライン版あり・ネット申込可)をお届けしています。

 全国には家族会が約1200か所あり、わたしたちは家族と当事者が地域のなかで安心して暮らせる社会をめざしています。

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