2007年1月15日(51号)

更新日:2020年01月30日

世界有数の浮世絵版画コレクション

20070115表紙

歌川広重「木曽海道六拾九次之内 大井」 大井町甚平坂付近を描いたとされる  

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歌川広重「木曽海道六拾九次之内 中津川(雨)」 世界に数枚しか現存しないと言われる名品   恵那市の浮世絵版画は、平成13年に田中春雄さん(恵那市大井町在住)から寄贈された「田中コレクション」が中心となっており、現在では、中山道広重美術館に約千点を所蔵しています。 

コレクションは、田中さんが約30年間をかけて収集したもので、世界的にも高い評価を受けている浮世絵師・歌川広重の版画や、大正から昭和初期の木版画、美濃国と木曽路に関する古書籍など約500点から構成されています。 

中でも市内を通る中山道を描いた「木曽海道六拾九次之内」は、板橋から大津までの69宿に起点となる日本橋を加え、世界に数枚しか残っていないといわれる通称「雨の中津川」を含む71点がそろう貴重なものです。浮世絵版画では、初回に200枚程度摺(す)られたものを初摺(しょずり)

といい、価値が高いとされています。この一連の作品の総数は121点で、初摺に加え、その後に摺られたもの、板木を一部変えたもの、いわゆる後摺、異版なども広く収集され、作家や版元の移り変わりなどを知るための非常に興味深い資料となっています。 

問い合わせ 中山道広重美術館 電話0573-20-0522

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